Jリーグの開幕30周年記念イベントが15日に都内で開催され、「ベストゴール」が6つの部門に分けて発表された。
▽テクニカル部門
レオナルド
95年11月1日Jリーグニコスシリーズ第19節鹿島アントラーズ-横浜フリューゲルス
【復刻】1995年(平7)11月2日付日刊スポーツから
美しい……。その瞬間、スタジアムを埋めた1万5000人が息をのんだ。鹿島の「貴公子」レオナルドが、その黄金の左足で、芸術的ゴールをたたき出した。
自らのドリブルからの弾丸シュートで、3-1と勝利を決定づけて迎えた後半38分だった。右サイドからの長谷川のセンタリングをゴール正面で待った。左足アウトサイドに引っかけて浮かせ、まず左から迫るDFをかわした。
そのままリフティングで右に一回転。今度は目の前に立つ二人のDFをあざ笑うように、左足スネで右、そして左に切り返す。最後は太ももに当てて地面に落とし、はね返ったボールを冷静にゴール左隅に放り込んだ。
しめてリフティング5連発。目の前で見せつけられた鹿島サポーターは、まるで優勝の瞬間のように躍り上がり、レオナルドの名を絶叫した。
「サンパウロ時代もやったことがあるけど、あの時は(リフティング)3回だった。あんなに格好よく決まるなんて、一生忘れられないゴールだよ」。レオナルドの声が震えた。
「プロはいつでも最高のプレーを見せなきゃいけない。優勝は厳しくても、こういう試合で、残り全部勝ちたいんだ」と自らに言い聞かせるように話した。
きょう2日には、鹿島から新監督就任を要請されているジーコが、クラブ側に最終決断を伝える。「僕ら選手が、どうのこうの言える立場じゃない。でも、僕はジーコが(監督を)受けてくれることを祈っている。一緒に日本一を目指したいんだ」。
歴史に残るスーパーゴールは、恩師ジーコにささげたゴールでもあった。
※所属、年齢などは当時のもの