東京学館新潟高サッカー部OBの石川大雅(20)が、海外挑戦を続けている。今季は台湾2部リーグのSFI Taipeiでプレー。スピードを生かした突破と、強烈なキックが持ち味のウインガー。頸椎(けいつい)損傷、2度の前十字靱帯(じんたい)、半月板断裂を経験しながらもサッカーへの情熱を失わず、厳しい環境でも夢を追う。
石川が推進力を生かした縦突破と鍛え上げた左足で道を切り開く。海外挑戦2年目の今年は今月末開幕の台湾2部で力を試す。ポジションはFW、左右のMF、左DFをこなす。「2試合でクビが切られるような世界。まずは前期7試合で5ゴール5アシストを狙う」。
高校では1年春から主力も、進級前の体育の授業中に頸椎(けいつい)を損傷。2年夏にピッチに戻ったものの、3年の選手権前に左足前十字靱帯(じんたい)、半月板を断裂しプロ契約を結んだドイツ5部リーグ加入も破談になった。それでも夢を捨てず、卒業後はアルバイトをしながらトレーニング。だが、21年5月に再び左膝が悲鳴をあげた。度重なるケガに心が折れかけたが「サッカーで飯が食いたい」の一心でリハビリを進めた。
ケガから復帰後、自らのプレー動画を売り込み、22年1月にモンゴル1部のBCH Lionsとプロ契約。同シーズンは同2部のKhoromkhon FCへレンタル移籍し、13試合3得点7アシストでチームの優勝と1部昇格に貢献した。新シーズンを迎えた同8月に完全移籍に切り替わり、同11月まで同チームでプレー。契約延長や他国リーグ移籍の打診もあったが、今春に台湾リーグ移籍を決断した。
将来の欧州でのプレー、そしてJリーグ入りを狙う。「22歳までに国際大会に出場したい。また過去には(J1アルビレックス)新潟の千葉選手がオランダから逆輸入でJ入りした例がある。続きたいし、いつか、日の丸の背負いたい」。可能性を信じ、ハングリー精神を武器に挑戦を続ける。【小林忠】
◆石川大雅(いしかわ・ひろまさ)2002年(平14)8月26日生まれ、五泉市出身。村松小2年で五泉DEVAに入団し、サッカーを開始。同小5年秋から村松桜中3年は新潟トレジャーFCに所属。小6年時に下越リヴェント(下越地区トレセン)のGK兼FPとして全日本少年フットサル大会に出場し16強に進出。182センチ、72キロ。利き足は左。