【天皇杯】JFL高知がG大阪相手に前半だけで2点リード 初のJ1撃破なるか 

天皇杯2回戦、G大阪対高知 前半、先制ゴールを決め仲間に飛びついて喜ぶ高知小林(右から3人目)(撮影・藤尾明華)

<天皇杯:G大阪-高知>◇2回戦◇7日◇パナスタ

高知県勢初となるJリーグ(J3)昇格を目指す日本フットボールリーグ(JFL)の高知ユナイテッドSCが、ガンバ大阪を相手に2点をリードして前半を終えた。

まずは前半4分、右サイド自陣で相手のパスをカットするとカウンターを発動。最後はFW小林心(こころ、22)が右足で技ありの先制ゴールを挙げた。わずか10秒の速攻だった。

流通経大から新加入の小林心は、直近4日のJFLヴィアティン三重戦で初ゴールを決めたばかり。この日は1トップで先発し、前線から守備でも貢献した。

続く前半41分、自陣でDF小林大智(24)のインターセプトから、最後はFW東家(とうや)聡樹(26)の左クロスがG大阪のオウンゴールを誘い、追加点となった。

8大会連続の出場となる高知は、高知県初のJリーグ入りを目指して16年に誕生したクラブで、JFLは今季が4年目。最短で来季のJ3昇格が可能で、現在のリーグ戦は3勝3分け3敗で全15チーム中10位にいる。

高知が天皇杯でJ1クラブと対戦するのは、21年度の徳島ヴォルティス(現J2)、22年度の京都サンガに続いて3度目。京都には延長戦の末に逆転負けしたが、あと1歩まで追い詰めていた。

現役時代、横浜FCなどJリーグでプレーした就任2年目の吉本岳史監督(45)は、G大阪の前日に「相手は非常にレベルの高い選手が多い。当たって砕けろじゃないが、思い切って、自分たちのサッカーをぶつけていきたい。僕自身もわくわくしている」と胸の内を明かしていた。