<明治安田生命J1:C大阪2-1神戸>◇第17節◇10日◇ヨドコウ
セレッソ大阪の元日本代表MF香川真司(34)が、チーム一丸で首位ヴィッセル神戸に勝利したことに「最後は苦しい試合になった。(決勝点は相手の)ミス絡みだが、チームみんなで一丸になったから、最後のゴールにつながった。そのご褒美みたいなもの」と振り返った。
決勝点は相手ミスから、こぼれ球をU-20日本代表の18歳、FW北野が左足でJ1初得点を挙げた。ドロー濃厚の後半48分だった。
その瞬間を間近で見届けた香川は「(北野は)16、17歳でデビューして、周りからの重圧もあったと思う。(U-20W杯1次リーグ敗退で)悔しさがあった中で、こぼれ球が来るのは彼の実力。ゴールはゴール、潜在能力は素晴らしい」と、下部組織育ちの後輩を絶賛した。
香川自身はこの日、先発から90分間、主将マークを巻き、それは初めてだった。試合途中からは何度も巻いた責任感の証しに、背番号8は「キヨ(本来の主将MF清武)も(けがで)抜けているわけで、責任感はあった。ただ、選手としては誇らしい」。
前半21分、香川が放ったヘディングシュートはゴールに入ったと思われたが、神戸GK前川の超ファインセーブにあった。日本代表で仲間だった神戸FW大迫とも、激しい接触で火花を散らせた。香川が大好きだった神戸MFイニエスタがベンチ外となり、Jリーグ初対決が実現しなかったことも忘れさせるほど、好プレーの連続だった。
本拠地ヨドコウは、過去最多2万2542人の観客が入った。そのスタンドには、大阪で自主トレ中のFWカズ(三浦知良)もいた。親交の深い大先輩からは「(カズ自身が)毎日2部練習をしていて、会えなくて申し訳ない」という、趣旨のメールをもらっていたという。
「首位に勝って、チームの大きな自信になる。この戦いをベースにしなと、上では戦い続けられない」
開幕からここまで全17試合に出場するのは、33歳のMF奥埜、28歳のFWレオ・セアラ、そして34歳の香川の3人だけ。勝ち点29に伸ばし、首位横浜Fマリノスとの勝ち点は7差。香川を中心にしたC大阪が、逆転圏内の好位置でリーグ後半戦に臨む。