<全国高校総体サッカー北海道予選>◇21日◇札幌市東雁来公園サッカー場◇男子準決勝、決勝ほか
男子で札幌創成が準優勝に輝き、創部58年目で初の全国出場を決めた。決勝は2-3で旭川実に惜敗したが、準決勝で酪農学園大とわの森三愛に3-0で勝利し、北海道大会で初めて4強の壁を越えた。3連覇を達成した旭川実と3位の札幌第一とともに北海道旭川市で7月28日開幕の全国に挑む。
札幌創成が初めて全国出場を決めた。勝てば創部58年目の悲願達成となる準決勝の酪農学園大とわの森三愛戦。勝利の瞬間、歓喜のあまり、試合終了の笛と同時にベンチメンバーがピッチの選手に駆け寄ろうとした。整列が終わっておらず、指導陣から「戻れ」の声で制止された。先発し、途中でベンチに退いていたMF村本柊生主将(3年)は「めっちゃうれしくて、少し飛び出しちゃった」。それくらい欲しかった全国切符を手にした。
危なげなく勝ち上がった。前半5分にMF佐野元紀(2年)が先制点を決め、同32分にはPKを村本が決めて2点目。後半20分にFW加我咲大(2年)が頭でダメ押しの3点目を奪った。全国出場権を得るため、準決勝を主力中心に戦った。過去、総体も選手権も全道4強で涙をのんできた。鏑木(かぶらぎ)正彦監督(43)は「いろんなOBが目指していたところにやっと到達できた」と感慨を深めた。
フィジカルに恵まれ個々の能力が高かった昨年から、主力はほぼ総入れ替え。代替わり当時は、一部の選手だけが練習中に声出しする状況で「最初は静かだった」(村本)。それでもパスでつなく持ち味は変えず、個ではなく、チーム力で崩すスタイルに取り組んできた。
06年に同校の強化指定クラブとなり、08年には石狩市内に道内校として初の人工芝グラウンドが完成。恵まれた環境で練習する。疲労考慮で控え選手中心に臨んだ決勝では旭川実に惜敗したが、チームの総合力で成果を出した。地元北海道開催の全国へ、村本は「1つずつ勝っていけたら」と意気込み、加我は「点をいっぱい取りたい」と活躍を思い描いていた。【保坂果那】
○…旭川実は札幌創成との延長戦を制し、3年連続6度目の頂点に立った。1-2の後半ロスタイム6分に同点に追いつき、70分で決着せず。延長後半2分、今大会初出場のMF小川理玖(3年)が決勝点を奪った。主力を狙う背番号12は「決勝点を決めたことは良かったけど、それ以外のプレーは全然ダメだった。3連覇を自分たちの代で止めてはいけないと思っていた」と話していた。