【C大阪】FWカピシャーバ大化けの予感 来日5カ月で左サイドは無双状態へ

笑顔で取材に対応するC大阪カピシャーバ(右)

セレッソ大阪に新加入した左利きのブラジル人アタッカー、FWカピシャーバ(26)が大化けの気配を漂わせている。主戦場の左サイドで得意のドリブルと快足を駆使。相手を抜きまくり、最近は無双状態になりつつある。

21日に大阪市内で行われた公開練習後、明るい表情で最近の調子のよさを振り返った。

「普段から練習を100%でやっているので、コンディションもいい感じできている。チームの手助けになっているなら、本当にうれしい」

6月3日の名古屋戦でJ1初得点をマークすると、10日神戸戦ではDF酒井を置き去りにする、約40メートルのドリブル突破など多くの好機を演出。18日のルヴァン杯1次リーグG大阪戦では、DF半田を何度も抜き去った。愛称“カピ”がボールを持てば、場内のサポーターがどよめく。

170センチ、64キロの筋肉質の体格なのに、重々しさはなく、快足でいざ、スピードに乗ればサイドをぶっちぎってしまう。アクロバティックなシュートも迫力満点。敵陣深く攻め込めば、そこから軽やかにクロスを入れ、テクニシャンの一面を見せる。自陣に戻っての守備も怠らない。

「Jリーグはレベルの高い選手ばかり。C大阪は居心地のいいチームなので、自然と力が発揮できていると思う」

昨年は同じ役割のFWパトリッキが在籍したが、今季開幕前に神戸に引き抜かれて退団。大きな痛手だったが、同じブラジル人のブルーノ・クアドロス・コーチによる、人間性を含めた推薦で緊急獲得に至った。

前所属の母国ジュベントゥージで契約が切れたタイミングで、C大阪は移籍金なしで獲得。U-20代表にも入った逸材で、これが初のブラジル以外での挑戦だった。推定年俸6000万円と決して高くはなく、掘り出し助っ人といえる。

来年までの2年契約を結んでおり、本人は「C大阪のような大きなクラブでやれてうれしい。力の限り、このチームのためだけに戦う」と忠誠を誓う。7月にはパリ・サンジェルマン(PSG)との親善試合もあり、欧州など他クラブからオファーが舞い込むかもしれない、と思わせるような勢いがある。

24日は札幌とのリーグ戦が敵地で行われる。3試合連続先発が確実視されるカピシャーバは、同じサイドで札幌MF金子拓郎(25)との屈指のドリブラー対決に臨むことになる。

4月以来となる金子との対戦について、カピシャーバは「札幌の選手の映像を今、見ている最中。(金子のような選手と)対戦できるのはうれしいし、この先もそういう選手と対戦するために、準備が大事だと思う」と謙虚な姿勢を貫く。

小菊監督によると、2度の故障でコンディションが上がりきらなかったが、ここにきて「夏の暑さの問題はあるが、もう90分近くはできる準備ができている」と、リーグ戦では来日初のフル出場も視野に入る。現時点で10試合1得点だが、完全覚醒を思わせるカピに注目だ。