コワモテ×昆虫!元日本代表DFの横浜CC栗原勇蔵氏が携わる企画展 ららぽーと横浜15日から

栗原勇蔵氏

YOUは何しに裏方へ!?「集まれ世界の昆虫!~ららぽの森~」が7月15日から8月27日にかけて、神奈川・都筑区のららぽーと横浜で開催される。夏休み期間中の子どもたちが楽しめるイベントだが、実はJ1横浜F・マリノスのクラブシップ・キャプテンを務める栗原勇蔵氏(39)が裏方で関わっている。

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栗原氏は中学時代から引退した19年シーズンまで横浜一筋、J1出場316試合、日本代表としても国際Aマッチ出場20試合3得点を誇る。現役時代のピッチ上では、どちらかというと「コワモテ」だった同氏が、子どもたちや家族連れが喜ぶ姿を見るために、裏方としてイベントに携わる。

栗原氏 現役時代から繋がりがあった仲間に誘われて関わることになりました。会場のスペースを貸してくださっているのも、横浜のパートナーのららぽーと横浜様です。イベントを運営するということは、選手時代には関わらなかったような方々と向き合うことになる。本当に勉強になりますね。

昨年12月下旬から今年1月上旬の冬休み期間に、同じ場所で1回目の昆虫イベントを開催した。「最初は現場には行かないつもりでした。ただ、イベントでは想定外のことが起こるので、自分が途中から現場に行くことになりました」。中盤以降は裏方として、ほとんど現場に足を運んだ。

栗原氏 お客さまから直接厳しい意見をいただくこともありました。昆虫の管理の仕方など、こちらに至らない部分もあったので。ただ、その意見は本当にもっともなことで。協力してくれる方々に支えてもらっていますが、僕はイベント開催については素人。意見の1つ1つに「なるほど」というポイントがたくさんありました。イベント序盤は1日30人くらいしかお客さまが来なかったんですが、終盤には1日で最大300人ほど来場してもらうことができました。

もちろん、現役時代にもサポーターと関わる機会はあった。称賛も批判も受けてきたし、それらに誠実に向き合ってきた。ただ、そこには「横浜の栗原勇蔵」という看板があった。

一方で分かってはいたが、今回のようなイベントでは、「看板」が通用しないことが多々あった。

栗原氏 冬のイベントには横浜のサポーターの方も来ていただきましたけど、子どもと一緒に昆虫を見に来た親子連れのような方々がほとんどでした。その方々にとっては、僕は単なるスタッフ。スタッフとして「ゼロ」から見られるわけです。人間性を見られている気がしました。

雇ったアルバイトも、それぞれ目的は違う。のんびり働きたい人、がっつり働いて稼ぎたい人…。異なる目的や個性を持つメンバーをまとめる難しさを知った。

栗原氏 プロのサッカーチームでも、選手それぞれに目標も個性も違いますが、チームの勝利のため、自分がレギュラーになるため、日本代表に入るためと、ある一定の方向性の目標を持てます。だから、まとまりやすいし、言葉をかけるにしても温度感がわかりやすい。ただ、アルバイトのみんなはそれぞれ目的も方向性もバラバラ。声をかけるにしても、難しさを感じました。

プロサッカー選手としてではなく、一社会人として「遅ればせながら社会勉強になりました」と振り返る。その経験を経て今夏、再びイベントに携わることになった。7月15日から8月27日までの長期間に昆虫20~30種を準備する予定で、入場料は1人600円(税込)だ。

栗原氏 他の仕事もあるので、時々しか現場には行けないと思いますが、行くことができる時は顔を出そうと思っています。その時は裏方としてバックヤードで風船を膨らませたりしています(笑い)。子どもたち、親子連れの皆さんが楽しそうにしているのを見ると、うれしいですし。

日本屈指の強さ、高さを持つDFだった栗原氏は穏やかな笑顔でそう語った。現役時代に後方から横浜を支えた男は今夏、裏方からイベントを支える。【菅家大輔】