【川崎F】王者相手に劇勝で暫定6位浮上 車屋紳太郎が値千金弾「今日勝たないと優勝厳しいと」

横浜対川崎F 決勝点を決めた川崎F車屋はサポーターの声援に応える(撮影・山崎安昭)

<明治安田生命J1:横浜0-1川崎F>◇第21節◇15日◇日産

川崎フロンターレがアウェーで首位横浜F・マリノスとの「神奈川ダービー」を劇的勝利で飾り、暫定6位に浮上した。

最後の最後にドラマが待っていた。後半ロスタイム4分。セットプレーの流れで前線に残っていたDF大南拓磨が裏に抜け出し、クロスを上げると、DF車屋紳太郎が混戦を制し、体ごとゴールに押し込んだ。

今季初ゴールが貴重な決勝点となったとなった車屋は、「本当は役割的には戻ってリスクバックしなくちゃいけなかったんですけど、もう今日勝たないと優勝は厳しいと思っていたので、拓磨なら絶対上げてくれると信じ込んで最後走りました」と興奮気味に得点シーンを振り返った。

絶妙アシストの大南は「相手の足が止まっているなっていうのはあった。裏に走っていくのは、僕の特徴でもあると思うんで、スペースが空いてたんで、(パスを)出すのが難しいかなって思ったんですけど、うまく出してくれた」とスルーパスを出したMF瀬川祐輔に感謝。さらに「コースが見えたというか、ちらっと誰がいるかまでは分からなかったんですけど、白のユニホームが見えたんで、シュートとちょっと迷ったんですけど、横に流せば触ってくれると思ったんで、横に流しました」と仲間を信じた結果、ゴールに結びついた。

試合前に鬼木監督は「今シーズンを占うというか、勝たなければ自分たちにとって優勝が非常に難しくなるゲーム。そういう覚悟を持って臨みたい」と語っていた。意気込み通り、両チームとも質の高いプレーで引き締まった試合を展開。その中でも終盤は川崎フロンターレが相手ゴールに何度も攻め込んだ。監督は「フロンターレのサポーターの声が聞こえていた。そこに選手が応えてくれた。どちらに転んでもおかしくないゲームだった。最終的に気持ちの勝負と言って選手たちを送り出した。最後のあの時間のパワーは頼もしく思った。スタート、サブの選手がいい働きをした。選手に感謝したい」と選手たちをたたえた。

後半28分には、獲得したPKをセーブされるも、気落ちせず、そこからもう一段ギアをあげて、気持ちで相手を上回った。“勝ち点6ポイントゲーム”と位置づけた一戦を制し、逆転優勝への足掛かりを作った。【佐藤成】