全国中学校サッカー大会(19~24日=香川)が開幕する。9大会ぶり9度目出場の内野中(北信越1・新潟)は20日の1回戦で出雲三中(中国2・島根)と対戦する。赴任2年目の山際勇也監督(28)のもと、ボールポゼッションと堅守速攻を融合させた“内野スタイル”に磨きをかけてきた。チームは18日、教職員、保護者らに見送られ、バスで決戦の地に向かった。
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内野中が伝統の黄色いユニホームに身を包み、“イエロー旋風”を狙う。山際監督は「全国で勝つチーム作りを全員でしてきた。準備は出来ています」と自信を示す。個を適材適所で生かしながら、相手の出方によって戦い方を柔軟に変える。「(布陣は)内緒で」と指揮官は笑顔でかわす。
攻守のかじ取り役はMF橋田司主将(3年)。走力、ゴールへの嗅覚、危険察知能力を中盤の底で発揮する。守備はGK明間光(3年)と、センターバックの清水悠吾と皆川真之介(ともに2年)がトライアングルを結成。新潟地区大会から北信越大会の計12試合で2失点の堅守が光る。
攻撃陣は12戦で54得点と荒稼ぎした。鋭く飛び出す右サイドバックは両足を使いこなす塩谷奏汰とスピードのある金藤成也(ともに2年)を併用。MF込山風珂(3年)は突破力がある。山際監督が「爆発してほしい」と期待するFW渡部大海(3年)は相手の隙を突き、ゴールに迫る。
新潟南高でGKだった山際監督は埼玉大でフットサルに転向し、埼玉県U-23選抜として活躍した。フットサルの経験を生かし、日々の練習は狭い局面を打開することにもトライする。「蹴る戦術からいきなりパスをつなぐことは難しいが、逆なら可能。戦術的柔軟性がある子たちです」。
2勝すれば22日の準々決勝で前々回覇者の神村学園(九州1、鹿児島)と対戦する可能性がある。全国的な強豪との対戦に心躍るが「一戦必勝。それは選手も分かっています」と山際監督。目の前の敵が最強の敵というスタンスは変えず、勝ち上がる。【小林忠】
○…新潟市立内野中は新潟県大会最多15度の優勝を誇る。今年は圧倒的な強さで新潟を制すと、北信越大会でも11年ぶり3度目の頂点に立った。0-0で突入した呉羽中(富山)との決勝のPK戦(4-1)ではGK明間が相手の2本をセーブする活躍を見せた。9大会ぶりの全中に明間は「ファインプレーはいらない。自分らしく臨みたい」。橋田主将も「みんなを鼓舞できるようなプレーをしたい」と意気込む。
◆大会概要 各地域代表と開催地代表の計32チームが参加し、トーナメント方式で19日から24日まで香川県で開催される。北信越代表枠は2で、内野中と呉羽中(富山)が出場する。試合時間は30分ハーフで、延長戦は5分ハーフ。