日本サッカー協会(JFA)は31日、臨時理事会を開き、天皇杯4回戦(2日、名古屋グランパス戦、CSアセット港サッカー場)で暴力や破壊行為に及んだ浦和サポーターへの処分を決定した。
処分は17人を無期限の入場禁止、1人を5試合の入場禁止とすることが決まった。浦和の試合だけではなく、日本国内で行われる全ての試合が対象となる。
処分を受けるサポーターの人数としては、日本協会によるものでは過去最多となった。
JFAの田嶋幸三会長は、処分発表に合わせてステートメント(声明)を発表。「レッズサポーターは日本一の規模を誇り、その応援で素晴らしい非日常空間をつくることができる、世界に誇るサポーター」とし、熱狂的な応援を認めながらも「一部の心ないサポーターによって、楽しく、ワクワクするはずの観戦環境が、暴力や威嚇、破壊行為で侵されたことは極めて残念なこと」とした。
続けて「今回の違反行為は、安全で安心してサッカーを楽しめる環境を広げていこうというサッカー界全体の取り組みを著しく阻害するものです。私もその時の状況を映像で確認しましたが、明らかに危険行為であり、決して看過できるものではありません。しかも、夏休みということもあって多くの子どもたちが来場している中で彼らに恐怖感や不安を与えてしまったことや、日本は女性や子ども、高齢者も安全に快適にサッカー観戦ができると世界的にも評価されているにもかかわらずこのような事案が発生したことは、痛恨の極みであり、日本サッカー界としてじくじたる思いを抱いています」と厳しい言葉を並べた。
「スタジアムは若い人ばかりではありません。初めて来られる人もいるでしょう。障がい者の方や高齢者、子どもも観戦しており、万が一、彼らに危害が及んだ場合、大きな事故になりかねません。さらに言えば、今回のケースは負傷者や死者を出すような重大な事故を引き起こす危険性もはらんでいました」とし、今後同様なことが起こらないように、試合運営管理規定など各種規則の見直しを図る一方、運営・警備体制を強化することを明言。「われわれももう一度、襟を正してスタジアムの安全確保について真剣に考え、防止策を講じていきます」とした。