J1昇格とクラブの威信を懸けた決戦になる。J2清水エスパルスとジュビロ磐田の「静岡ダービー」が7日、アイスタで行われる。3位清水と2位磐田の勝ち点差はわずか「1」。昇格レースの行方を左右する大一番での守備のキーマンは清水DF吉田豊(33、富士宮市出身)と、磐田DF小川大貴(31、富士市出身)だ。県東部地区出身で左サイドバックが主戦場と共通点も多いベテラン2人がいぶし銀のプレーでチームの勝利に貢献する。
◇ ◇ ◇
今季2度目となる宿敵との一戦は、J1自動昇格圏を争う状況で迎えることになった。4日、静岡市内での調整を終えた清水吉田は「今季の大一番になる。当然、勝ちだけを目指して準備している」と引き締まった表情で汗を拭った。
この日の紅白戦では控え組の左サイドバック、主力組の左ウイングバックでプレー。積極的な攻撃参加や、効果的な縦パスで好機を演出した。「体も動いている。ばっちりだと思う」。調整も順調のようだ。
富士宮市出身。身近にあった静岡ダービーは、今回で通算54回目(リーグ戦のみ)を数える。最初に清水に所属していた12、13年には自身も経験した。吉田は「偉大な先輩たちが、しのぎを削って築いてきた歴史がある。恥じないプレーをしたい」と自らに言い聞かせるように話した。
先月30日の前節・藤枝戦(0●2)は途中出場。磐田戦も出場のタイミングは流動的だが「先発だろうが、途中からだろうが、勝つために、その時の状況に応じて与えられる役割の中で100%を出す」ときっぱり。視線は、チームの勝利だけを見据えている。
勝てば、再び2位に浮上する。今季も磐田戦を含めて残り5試合。1年でのJ1復帰を懸けたリーグ最終盤へ。大きな弾みとなる勝ち点3をつかむべく、33歳のベテランがチームを支える。【前田和哉】