<天皇杯:川崎F4-2福岡>◇準決勝◇8日◇等々力
川崎フロンターレが、MF橘田健人主将(25)のゴールなどで、4-2でアビスパ福岡を下し、3大会ぶりの決勝へ駒を進めた。
また主将が大仕事をした。川崎F橘田がアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)蔚山戦に続く公式戦2試合連続弾でチームを勝利に導いた。
1-1の後半8分、左サイドからのクロスを相手GKのパンチング。こぼれたところをダイレクトで合わせて豪快に決めた。5日前の蔚山戦では、後半44分の劇的決勝弾。今回は、同点に追いつかれ、相手が後半の立ち上がりに圧力を強めてきた流れを断ち切る勝ち越し弾だった。ずっと練習してきたミドルシュートについて「たまたまなんですけど」と謙遜しつつ「この間決めたからこそ自信をもって振り抜くことができました」とうなずいた。
蔚山戦は右足。この日は左足。ダイレクトのボレーシュートも含めて全体練習後の居残り練習で取り組んだ成果が大舞台で出た。今季は主将に就任するも、自身もベンチから外れることもあり、チームは低迷。リーグ優勝の可能性も消滅した。「うまくいかない時期も長かったですけど、自分たちがやってきたことを信じてずっとやり続けてきた結果が、後半戦の勝ちにつながっている。やり続けてきて良かったなと思います」と手応えを示した。
この日は橘田以外にも、FWレアンドロ・ダミアン(34)やMFマルシーニョ(28)、DF山村和也(33)と今季ケガや出番の少なかったメンバーが結果を残した。タイトルまであと1勝。主将としてシャーレを掲げることについては「嫌なんですけど」と苦笑いしつつ「でも優勝はしたいです。何が何でも勝たないといけない」。昨季は6年ぶりに無冠に終わった。シャイな主将が2年ぶりのタイトル獲得へ向けて調子を上げてきた。【佐藤成】