<明治安田生命J1:川崎F4-2福岡>◇第30節◇20日◇等々力
川崎フロンターレMF瀬川祐輔(29)が先制点をあげ、急な左サイドバック起用に応えた。
前半20分、MF橘田健人主将が放ったミドルシュートを相手GKが弾くと、ペナルティーエリア左から右足で逆サイドネットにボールを転がした。「健人は練習でもああいうシュートを打てる選手なので、なんかあるかなと思って準備はしていました。ワンタッチでファーに流し込むしかないかなって、まあたぶん入らないだろうなと思って打ったんですけど、うまく股(下)通ったんでよかったです」とほっとした表情を浮かべた。
DFラインにけが人が続出する中、左サイドバックについては、今週1週間で準備。出場が決まったのは前日だった。鬼木達監督は「やはりハードワークができるのでそこのところで選択した。あそこのポジションをどう考えるかは、守備どうこうではなく、攻撃的に行くことが重要だった」と瀬川の起用理由を説明した。
相手の右サイドは、9月度の月間MVPに輝いた好調の紺野和也。いかに主導権を握るかが勝負の分かれ目だった。瀬川はクロスを上げさせないことを意識するも、1対2の状況を生み出され、後手に回る部分があったと反省した。「リスク管理の部分とかは、どの距離感でポジションを取った方がいいとかが難しくて。相手も速いですし、結構取られた後、カウンターで奥まで押し込まれてしまうシーンが何回かあった。そこらへんはまあ、勉強になった」。
自身が交代した後にチームが逆転したこともあり、悔しい思いが強い。サイドバックでの出場は、柏レイソル時代の2019年以来だったという。当時は右だけで、左での出場は初めてだった。それでも監督からは「期待に応えてくれた。時間でいったら、そんな多くを練習していない。彼のもっている体の強さ、頭の良さを発揮しながらやってくれた。期待以上のものはあったのかなと思います」と評価された。
向上心の強い29歳は、「ゴール以外はなかなか納得いってないですし、守備のところがもっと自分の中で整理されないといけない」としつつ「もし今後やる時があった場合は、今日よりもいいパフォーマンスができたらいいなと思います。結果を出せたことは良かったですし、チームとして勝てたっていうのは、僕の中でもほっとした部分はあります」と前を向いた。