<アジア・チャンピオンズリーグ(ACL):川崎F4-2BGパトゥム(タイ)>◇第4節◇7日◇等々力
川崎フロンターレがBGパトゥム・ユナイテッド(タイ)を4-2で下し、4戦全勝でI組首位をキープした。1次リーグ突破に向けて前進した。
川崎Fの14番、MF脇坂泰斗(28)が3得点に絡む活躍でチームを4連勝に導いた。前半16分、MFマルシーニョ(28)の獲得したPKを丁寧に両手でセット。相手GKの逆を突いて豪快にゴールネットを揺らし、先制点を決めた。
1-1の同40分にも再びPKから得点を決め、再度追いつかれた後半23分には、左CKからDF山村和也(30)の決勝点をアシストした。
「ゴールはPKだったので取ってくれた仲間と譲ってくれた仲間に感謝したい。3点目も練習からコーチングスタッフが相手のウイーク(ポイント)をスカウティングした結果、蹴りやすかった。中の選手が合わせてくれたので感謝」と周りをたてた。
通常、PKはMF家長昭博(37)がキッカーを務める。「チームとしてはキッカーはアキさん(家長)って決まっています。その中で、今回はアキさんに蹴らせてもらって、2回目なんかは、ベンチからアキさん蹴れっていう指示が入ったと思うんですけど、アキさんから蹴れって言われたので蹴らせてもらいました」と内幕を明かした。
同じ試合で2本のPKを蹴ることは相手GKとの心理戦もあり、やりづらさもあったはずだが、「自分が外したらしょうがないっていう気持ちで蹴らないと、蹴る資格ないって思うので」と強いメンタルで臨んだ。
常々「自分のプレーでチームを勝たせたい」と語る。今季ここまで、自己最多のリーグ戦7得点をマーク。好調の理由は、積み重ねだ。今季から特に変えたことはない。「調子がいいというよりは、自分自身の力が上がって、もう一段階上の選手になっている感覚がある」。
チームのためにプレーすることが余裕を持ってプレーすることにつながっているという。その余裕が自信に変わり、好循環を生んでいる。
目指すは頂点。簡単なミスから2失点した試合を「自分たちからゲームを苦しくしてしまった。勝てたから良かったけど、上に行ってこういうゲームをすると勝ち切れない。結果以外は良くなかった」とした。個人としてはアジアの舞台で格の違いを見せつけて、当然のこの試合のMVP。それでも「自分が目指すところはもっと高いレベルにあるので、今日のゲームでも満足していないです」と高い向上心で進化を止めない。
21年以来の全勝突破へ。当時はコロナ禍で集中開催だった。移動の多いホームアンドアウェー方式に戻っての全勝には価値がある。「全勝でいきたい思いは全員持っている。あと2試合残っているので、それに向けていい準備をしたい」と力を込めた。【佐藤成】