【神戸】大迫、無人のゴールに“ご褒美弾”浦和撃破しリーグ初V王手 次節勝利&横浜▲●で決定

<明治安田生命J1:浦和1-2神戸>◇第32節◇12日◇埼玉スタジアム

首位ヴィッセル神戸が3位浦和レッズに劇的勝利し、悲願のリーグ初優勝に王手をかけた。1-1で迎えた終了間際に勝たなければV消滅の浦和が、GKを前線に上げる非常手段に出たが、逆にカウンターで決勝点。FW大迫勇也(33)が得点王争い単独トップの22点目を決めて、勝ち点3をつかんだ。C大阪に快勝した2位横浜との勝ち点差は2のまま。次節24日に横浜が引き分け以下、25日に神戸が勝てば、初の戴冠が決まる。

神戸が観衆4万8000人の敵地を静まりかえらせた。1-1の後半ロスタイム。浦和のFKで相手GKがゴール前に上がるのを確認すると、FW大迫は自陣に戻る足を止めた。ボールをつかんだGK前川からのピンポイントフィードを中央左で受け、狙いすまして無人のゴールに送り込んだ。「冷静に判断できた。チームがハードワークしたご褒美みたいなもんじゃないですか」。その5分前に追いつかれ、こぼれ落ちたかと思われた勝ち点をすくい上げる決勝点。エースは笑顔で喜んだ。

終了の笛と同時に何人もの選手が倒れ込むほど、立ち上がりから激しい一戦。MF山口を負傷で欠いたが、ボランチで先発した酒井が中盤で抜群の存在感を示してカバー。鋭い出足と球際の強さで中盤を締め、吉田監督が「チームの心臓」と託した役割をしっかりこなした。他のメンバーも最後まで走り続け、酒井は「最後まで諦めないとはよく言うけど、本当に諦めなかった」とうなずいた。

リーグ初Vが見えてきたが、チームにゆるみはない。大迫は「引き続き残り2試合やるだけだし、そうチームを仕向けるように先頭に立ってやるだけ」と言った。最後までハードに戦って、頂点に立つ。【永田淳】

◆神戸吉田監督 最後は気持ちで取ったゴール。サコ(大迫)が前に残ったのは彼の賢さ。前川も素晴らしいキック。気持ちよく代表に行ってほしい。