<明治安田生命J1:神戸2-1名古屋>◇第33節◇25日◇ノエスタ
ヴィッセル神戸の悲願のリーグ初制覇が決まり、試合直後のピッチでゲーム主将のMF山口蛍(33)が涙ぐむ場面があった。
負傷の影響でこの日が3試合ぶりのベンチ入り。後半途中から出場し、主将マークをDF酒井から譲り受け、最後まで1点差を守った。試合直後はピッチに倒れ込み、感情をむき出しにしていた。
インタビュアーとの受け答えで、山口は「個人的にはすごく最後(故障離脱して)チームに迷惑をかけてしまったので、なるべくホーム(名古屋戦)で戻ってきたいと思っていた。間に合うかどうか、ギリギリだった中で、間に合わせてくれたメディカルスタッフを含めて…」と言うと、タオルで突然、顔をおおった。
「家族の支えもあるし、仲間も待ってくれていた。最後いい形で戻ってくることができてよかった」
山口は12年ロンドン五輪やW杯2大会に出場した日本屈指のMF。下部組織を含めて長く育ったC大阪から19年に神戸に移籍していたが、C大阪時代も含めてリーグ優勝の経験はなかった。
「すごく経験したことのないようなうれしい気持ちだし、試合残り少なくなる5分前くらいから気持ちが出ちゃってて…すごいうれしい。ここまで、ヴィッセル神戸というクラブと苦楽をともにして、いいときも悪い時もあった。僕は長い間(神戸に)いたわけではないが、優勝が決まった瞬間には、そういう思いがこみ上げてきた」
J1通算331試合32得点を誇る鉄人も、昨年あたりからけがで欠場することもあったが、まだまだ神戸を支え続けていく。