【クラブW杯】今季で退団の浦和シャルク「人生で1度参加できるかどうかの大会」投入5分後V弾

<FIFAクラブ・ワールドカップ(W杯):浦和1-0レオン>◇15日◇ジッダ◇準々決勝

アジア覇者の浦和レッズが、FWアレックス・シャルク(31)の一撃で北中米カリブ海代表のレオン(メキシコ)に競り勝ち、準決勝進出を決めた。

後半28分、今季で退任するスコルジャ監督に投入された5分後、同じく今季限りで退団するストライカーが大仕事をした。右膝手術で全治3カ月の診断だったDF酒井宏樹主将も2カ月早い復帰で途中出場。チーム一丸となり、19日深夜3時からの準決勝で欧州王者マンチェスターC(イングランド)に挑む。

   ◇   ◇   ◇

自慢の堅守、スコルジャ監督の勝負手で、勝利を引き寄せた。気温30度超のジッダ。前半から決め切れず嫌な時間が続いたが、GK西川を筆頭にJリーグ最少27失点でベストイレブンに輝いたショルツ、ホイブラーテンら最終ラインは、集中を切らさず耐え抜いた。

攻撃が手詰まりになった後半28分、指揮官が動く。MF中島とシャルクを投入し、その5分後、シャルクがFWホセ・カンテのパスに反応した。ペナルティーエリアに走り込んで受け、右足を振り抜く。ボールは相手GKの手をかすめ、ネットを揺らした。

「人生で1度参加できるかどうかの大会で、決定的な仕事ができた。夢のよう」とシャルクは興奮ぎみに喜んだ。スコルジャ監督も「試合前、サッカー人生で最も重要な90分ととらえてプレーしてほしいと言った。本当にいい仕事をしてくれた」と選手をたたえた。

5年ぶりにアジアの頂点へ駆け上がった時と同じ戦いを、貫いた。攻撃にさらされても、耐える。西川が「ゼロで抑えることでチャンスはくると思っていた」と言えば、ホイブラーテンも「質が高く技術のある相手ということは分かっていた。しっかり耐えることを意識した」と胸を張った。

前回出場した17年UAE大会はRマドリード(スペイン)との準決勝を前に、開催国のアルジャジーラに敗れ去った。4強への強すぎる意識が敗因の1つだった。今回は、DF酒井主将の提案で前日に選手がミーティング。「同じ方向を向き、みんなで戦おう」と一体感を高めていた。

7年越しでつかんだ欧州王者への挑戦切符。19日(日本時間20日)にマンチェスターCと対戦する。今季限りで退任するスコルジャ監督は「敗戦の後にお別れをすることは避けたい」と力を込め「世界一まで、あと2試合。その夢は持ち続けなければいけない。不可能はない」と言い切った。スター軍団に全力でぶつかり、花道を飾る。

○…マンチェスターCのFWハーランドは、足の負傷から復帰すべく回復に努めている。リーグ戦は前節まで2試合連続欠場中の、今季公式戦19得点のエースについて、グアルディオラ監督は「心配していない。ただのストレス。彼がサウジに遠征できることを願っているが、最初の試合でプレーできるか2試合目(決勝か3決)のプレーになるか分からない」と説明した。