青森山田・正木昌宣監督が母校の仙台大で「特別功労賞」授与 就任2年目で全国制覇

高橋学長(右)から特別功労賞を授与された正木監督

第102回全国高校サッカー選手権で、2大会ぶり4度目の優勝に導いた青森山田・正木昌宣監督(42)が23日、宮城・柴田町内の仙台大で「特別功労賞」が授与された。同大OBで指導歴は20年目。監督就任2年目に全国制覇を果たした功績が認められた。今後は東北高校新人サッカー選手権(27日開幕、福島・Jヴィレッジ)に参戦。1回戦で東海大山形(山形3位)と対戦する。

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仙台大は、スポーツ競技の指導者を目指す学生が多く学ぶ体育大学だ。正木監督が名門を率いて全国の頂点に立ったことについて、高橋仁学長(68)は「指導者で活躍していることは、後輩の学生たちにとって何よりのお手本。優勝に導いたことは大きな意味を持っている」とたたえた。「特別功労賞」は今年の元日に新設され、同監督が最初の受賞となった。賞状と記念品を授与された正木監督は「素晴らしい賞をいただくことで実感が湧いてきた」と感謝を伝えた。

4年間をこの地で過ごした。最寄り駅のJR船岡駅から徒歩で訪れ、街の変化を感じたが、当時と似たものがあった。「この流れている時間が、ゆったりした懐かしい感じもある。こういった形で帰ってこられたのは卒業生として本当に大変光栄」。母校で指導者人生を歩み、1月8日は国立競技場で歓喜に浸った。

「指導の勉強を大学時代も選手と並行しながら行っていたことが、山田高校に戻ってからも本当に生きた。大学時代に得たいろいろなつながりが今、指導者としてかなり生きている」

3年生が引退し、新チームが始動。あの歓喜からまだ20日もたっていないが、新チームの初陣はもうすぐ。「(選手が)どういうことをやるのか逆に手探り状態」。それでもスタイルは揺るがない。

「個性豊かな子が今年は多いので、うまく合わせながら。山田の伝統である堅守、ハードワークすることを植えつけていければ」

母校での晴れ舞台。現在、同大で学ぶ青森山田出身の教え子らとともに笑顔で集合写真に納まった。「これからさらに私自身、そして『仙台大学』という名前をどんどん全国に知っていただけるように頑張りたい」。青森山田の指揮官は歩みを止めない。【相沢孔志】

○…仙台大MF本田真斗(2年=青森山田)は、正木監督が特別功労賞を授与し、「1年目にもかかわらず、素晴らしい結果を残した。結果を聞いたり、見たりして自分も頑張ろうという気持ちになった」と刺激を受けた。自身は21年度選手権で5試合中3試合に途中出場。日本一になった喜びもあったが、悔しさもあった。「(正木監督は)自分のことを思ってくれたし、期待もしてくれたが、期待に応えられなかった。仙台大学で活躍して恩返ししたい」。チームの主力に成長し、全国大会で躍動する。