<WEリーグ:新潟レディース1-0ちふれ埼玉>◇16日◇第10節◇新潟市陸上競技場
新潟レディースは、ちふれ埼玉に1-0で勝ち、3連勝を飾った。0-0の後半3分、MF川村優理(34)が、FKのボールに反応し、右足を伸ばしてゴール。公式戦の得点は、20年12月19日の皇后杯準々決勝、INAC神戸戦(3-2)以来、実に1183日ぶり。右膝故障からの復活を告げるWEリーグ初ゴールとなった。
MF川村が右足を前方に投げ出した。MF杉田亜未(32)のFKに反応して長い足でボールに触れる。0-0で迎えた後半3分にゲームが動いた。貴重な先制点が決勝ゴールとなり、勝ち点3を手に入れた。「オフサイドかと思ったけれど、何としても触って決めたかった。(足を)伸ばして良かった」。殊勲者はそう言って笑った。
公式戦1183日ぶりの得点に喜びが爆発した。ゴールに背を向け、大きく跳びはねた。顔を天に向け、両手を広げてピッチを走るとメンバーが祝福。喜びの輪が解けると、控え選手の中にも飛び込んでいった。スタンドでは両親ほか親族が応援。「何回も何回も引退を考えた。でも(復帰を)待っているサポーターたちを裏切られない」。そんな人たちへ、感謝を伝えるゴールだった。
右膝半月板損傷など、何度もケガに泣かされてきた。WEリーグは過去2シーズン、出場していない。そんな故障から復帰した元日本女子代表が、ピッチで存在感を放った。「自分は与えられた時間でどれだけ結果を残すかを意識している」。この日、結果を残し、後半32分にピッチを退いた。
アウェー千葉戦が中3日の20日に行われるなど、過密日程が続く。スタメンに復帰した3日広島戦から3連勝。川村は4連勝を視野に入れる。「連戦だけど、次に負けたら意味がない」。ベテランMFが、次節も勝利を引き寄せる。【涌井幹雄】