【神戸】前節負傷交代の大迫勇也は姿見せず 13日町田戦は佐々木大樹と宮代大聖がキーマンに

神戸・吉田孝行監督(撮影・永田淳)

ヴィッセル神戸は10日、神戸市内のいぶきの森球技場で公開練習を行った。

7日の横浜F・マリノス戦で右足首付近を痛めて負傷交代したFW大迫勇也(33)はこの日の練習に姿を見せず。吉田孝行監督(47)は大迫の状態について「どうなんでしょうね。言っていいのか分からない」と話すにとどめ、13日のFC町田ゼルビア戦(国立)の出場は不透明な状況となっている。

大迫の他にもDF菊池流帆(27)や3日サガン鳥栖戦で負傷交代したDF広瀬陸斗(28)らが不在で、FW武藤嘉紀(31)とMF井出遥也(30)も途中で練習を切り上げた。これには指揮官も「けがが多すぎて、ご覧のように人数が足りない状況」と苦笑い。「こういう時こそみんなで頑張りたい」と他の選手たちの奮起に期待した。

エース大迫を欠いて戦う可能性もある町田戦で重要になりそうなのが、MF佐々木大樹(24)とFW宮代大聖(23)の2人の働きだ。

開幕磐田戦でゴールを決めて好スタートを切りながらも、第2節柏レイソル戦で右もも裏を痛めて離脱していた佐々木は、3日鳥栖戦に途中出場して復帰。前節はスタメンに戻って、横浜ゴールに迫る動きを見せた。前線での空中戦でも強さを発揮するだけに、大迫不在となればキープレーヤーの1人。「サコくん(大迫)に頼りっぱなしじゃだめだと思う。(宮代)大聖もいるし、僕ら若いFW陣がゴールを決めるようなチームにならないと、優勝するところには届かない。(競り合いは)僕のストロングでもあるし、生かしていきたい」と次戦に向けて、強い責任感を口にした。

直近5戦で4ゴールを決め、チーム得点王となっている宮代について、吉田監督は「多少強引にでも、前に持っていく姿勢っていうのは普通の選手に持っていないもの。相手に体を預けながら前に抜けていく、ルーズボールも自分のボールにして前に運ぶことができる」と評価。2列目でも最前線でも得点に関わることができる23歳にはさらなる得点量産を期待した。

指揮官は、首位を走る町田戦を前に「敵陣でプレーするのが彼らの持ち味だけど、それは自分たちも同じ。自分たちがいいように主導権を持っていけるようにしたい」とコメント。相手の対策をしながらも、持ち前のハードワークでペースを握り、昨季王者としての貫禄を見せる。【永田淳】