【仙台】オナイウ情滋FW起用応えV弾4位浮上「普段よりゴールに近いので積極的に狙う意識」

いわき対仙台 仙台サポーターの前で勝利のダンスを踊る仙台オナイウ(手前)(撮影・木村有優)

<明治安田J2:いわき1-2仙台>◇第19節◇2日◇ハワスタ

J2ベガルタ仙台がいわきとの「東北ダービー」に2-1で勝利し、4位に浮上した。

前半6分、左CKからDF高田椋汰(23)のボレーシュートで先制に成功。後半1分に同点に追いつかれるも、同7分にはゴール前での混戦の中、MFオナイウ情滋(23)がこぼれ球に反応し右足を振り抜きネットを揺らした。今季2点目となるゴールは、チームを救う値千金の勝ち越し弾となった。

全員でつかみとった1勝だ。同点に追いつかれたわずか6分後。MF名願斗哉(19)がドリブルで侵入しシュートするも相手GKに阻まれた。そのこぼれ球にゴール前では混戦状態となったが、オナイウは冷静に待ち構えていた。「(みんなが)ゴール前に詰めているのが見えたので1歩引いて待っていた」。判断が功を奏し、訪れた絶好のチャンスを見逃さずにペナルティーエリア中央から右足で決めた。「みんなのおかげでボールが流れてきて、それを決めきることができた」と感謝した。

フィジカル面を武器とするいわき。それ以上のハードワークが必要となるこの試合は、これまでサイドハーフを担っていたスピードが武器のオナイウがトップとして先発した。「普段よりゴールに近い位置にいるので積極的に狙う意識だった」。いわきの強度を前に試合を通じて放ったシュートは1本だったが、1度きりのチャンスをものにした。「一番ゴールに近いときに、一番ゴールが生まれそうな場所にいれた。FWでもしっかりと結果を残せて良かった」と笑顔で振り返った。

前節岡山戦では今季最多失点の1-4で大敗し「隙があった」と反省。「分岐点になる」と話す一戦にいま一度、気を引き締め直して臨んだ。森山佳郎監督(56)は「後半の入りで前節同様に失点してしまったが、そこから崩れずにはね返す力でゴールをもぎ取れた」と称賛。1歩1歩、着実に成長するイレブンらは次節8日のアウェー甲府戦で連勝し、勝ち点3をもぎ取る。【木村有優】

○…仙台MF松井蓮之(れんじ、24)がプロ初の地元いわき市での凱旋(がいせん)試合を勝利で飾った。ボランチでフル出場し、接戦を制した。「プロになっての地元でのプレーは感慨深く楽しかった」。応援に駆けつけた家族や親戚に成長した姿を見せたが、まだまだこれからだ。「『いわき出身の選手といえば松井』と言われるくらい有名になって、いわきを盛り上げたい。もっと活躍して戻ってきたい」と誓った。

○…いわきは仙台との「東北ダービー」で初黒星を喫した。前節まで全試合で3バックの中央で出場していたDF照山颯人(23)が負傷欠場。この試合はDF大森理生(21)が3バック中央で統率したが、前半6分、後半7分とともに立ち上がりに失点した。J2初昇格の昨季は1勝1分けと格上の仙台に不敗だったが敗戦。大森は「入りが悪く、その流れを断ち切ることができなかった。チーム全体として準備してきたことが結果につながらなかった」と反省した。