<高校総体サッカー静岡県大会>◇2日◇男女決勝◇袋井・エコパスタジアム
男子は静岡学園が2-1で藤枝東との名門対決を制し、2連覇を飾った。1点を追う後半に右CKからDF岩田琉唯(3年)がヘディングで同点とすると、エースのFW大木悠羽(ゆう、3年)がカウンターから右足で決勝点。先行された試合をわずか6分間でひっくり返し、全国切符を手にした。女子は、藤枝順心が1-0で常葉大橘を退け、12連覇を達成した。
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雨中の激戦を勝ちきった静岡学園を祝福しているようだった。試合中の激しい雨は、表彰式でピタッとやんだ。一瞬だけ日差しが差し込むと、応援席に向かって走りだした選手たちを照らす。スタンドではメンバー外の仲間が手招きし、吹奏楽部の演奏に合わせて喜びのダンスを披露した。岩田は「応援のおかげで頑張れた」。苦しかった分だけ、喜びも大きかった。
勝負どころでパワーを使った。後半7分に失点。先制され、焦りも見えたが、大木は「逆に前向きになれた」。リスク覚悟でゴールに向かう動きが増えると、同24分に右CKから岩田が頭で同点弾。5分後の29分には速攻からエース大木が右足で仕留めた。「一気にたたみかけられた」と大木。6分間で2発。形勢逆転で歓喜の瞬間を迎えた。
どん底も味わった。今季はプレミアリーグWESTで開幕5連敗。ケガで離脱中のDF野田裕人(3年)を中心に何度も選手だけで話し合った。苦しむ中で見つめ直したのは守備意識。個人技で魅了する華麗なスタイルはいったん封印し、練習から泥くさいプレーにこだわった。川口修監督(50)も「プレミアでやられた経験が総体で生きた」と目を細めた。
1月の新人戦に続き、今季2冠目。全国総体(7月27日開幕、福島)は9度目の出場で初優勝を目標に掲げる。昨年は1回戦敗退。大木は力強く宣言した。「一戦必勝で優勝を目指したい」。今年の静学はタレント不在だが、チーム力が武器。ケガ人の主力が復帰予定で、伸びしろもある。まだまだ成長しながら真夏の全国舞台で大暴れする。【神谷亮磨】
○…藤枝東は6年ぶりの優勝に、あと1歩届かなかった。後半7分、MF小池海人(3年)の今大会2点目となる右足ミドルで先制。しかし、その後は後手に回り逆転負けした。MF村上樹主将(3年)は「先制した後、どこか守りに入ってしまった」と唇をかんだ。