セレッソ大阪FW山田寛人(24)が、相性抜群のルヴァン杯で今季公式戦初ゴールを奪い、チームの救世主になる。
ルヴァン杯プレーオフラウンドのFC町田ゼルビア戦が、第1戦は5日に本拠地ヨドコウ、第2戦は9日にアウェーで開催される。2戦合計で9月の準々決勝進出を目指す。
17年にルヴァン杯で初優勝したC大阪は、連続準優勝した21、22年に大活躍したのが背番号34の山田。2年間で計9試合4得点の成績を残し、“ルヴァン杯の山田”を印象付けた。
「そう言ってくださる人もいるので、チームの結果も、自分のゴールも大事にしていきたい。次はもう1段階(ギアを)上げていきたい。今度こそやり返してやるぞ、という気持ち」
“やり返す”の意味は、リーグ戦で今季初先発した5月15日のアウェー町田戦を指す。
前半31分、MF為田の右クロスに山田が右足をきれいに合わせ、先制ゴールかと思われたが、VARでオフサイドの判定となり、得点は取り消された。試合は1-2で首位チームに競り負けた。
「取り消されても、落ち着いてゴールネットを揺らせたのは、ポジティブにとらえている。今度も町田と対戦できて、よかった。あの時のいいイメージというよりは、シンプルに負けたことが悔しくて、そこに勝ちたい思いだけ」
今季のルヴァン杯は初戦の2回戦J3岩手戦、3回戦J3琉球戦ともに先発。琉球戦は前半途中のDFハブナーの一発退場で、山田が同23分に交代する不運もあり、いずれもノーゴールに終わっている。
リーグ戦は開幕8戦無敗で一時首位に立ったC大阪だが、現在9位まで後退。チーム総得点23のうち、現在13ゴールで得点ランキング独走中のFWレオ・セアラ以外、ゴールを決めきれないのが大失速の要因の1つだ。
今回の町田戦も、山田は3トップの一角で途中出場が濃厚。6月1日の京都戦でも後半終了間際からの出場で、左クロスを頭で折り返し、あと1歩で得点機という場面を演出した。183センチの高さや最終ラインを抜けだす技術、泥くさいプレーで結果を出したい。
「(京都戦は)勢いを持って入れたと思う。僕たちサブは、チャンスを作る、ゴールを取るだけ。いいトライはできたので、続けていけばいい」
チームの閉塞(へいそく)感を打破するのは、下部組織出身でプロ7年目、山田の役目になる。
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◆山田寛人(やまだ・ひろと)2000年(平12)3月7日、名古屋市生まれ。C大阪ユース(U-18)から18年にプロ昇格。19年途中に当時J2琉球、20年は当時J1仙台に育成型期限付き移籍。21、22年はC大阪、23年は再び仙台に期限付き移籍し、24年に復帰。J1通算63試合6得点。183センチ、76キロ。
◆ルヴァン杯に強い山田 通算16試合4得点。ともに準優勝した21年は5試合2得点、22年は4試合2得点。特に22年は、川崎Fとの敵地での準々決勝第2戦の後半16分に途中出場。ラスト1プレーとなった後半51分、劇的な同点ヘッドをマークした。2戦合計3-3とし、このアウェーゴールで4強進出となった。
◆今季の山田 タイでの1次キャンプで故障し、大きく出遅れ。リーグ戦初出場は4月3日アウェー柏戦で、ここまで9試合で先発は1度のみ。ルヴァン杯は全2戦に先発。本来はゴール前で勝負するセンターFWだが、3トップの左右ウイングで併用されている。