新潟医療福祉大は16日、サッカー部DF秋元琉星(4年)のJ2ザスパ群馬への来季加入が内定したと発表した。打点の高いヘディングと、鍛え上げたフィジカルで相手FWの自由を奪うセンターバック(CB)。日本サッカー協会から大学に所属したまま、Jリーグに出場できる特別指定選手にも認定された。群馬は現在J3降格圏の最下位に沈む。17日の横浜FC戦から出場可能な秋元は、「来季からではなく、今季から試合に出てチームの(J2)残留、上位進出に貢献したい」と救世主へ名乗りを上げた。
Jの4クラブから熱視線を送られた中、7月に練習参加した群馬への加入を決めた。「新しい環境設備を含め、あそこで成長したいと思った」。群馬は13日に主将DFがJ2山形に完全移籍。J2残留争いに巻き込まれているが「そこは気にならない。今季中のJ1昇格は難しくても、チームとともにカデゴリーを上げていきたい」と決意を示す。
新潟医療福祉大では1年秋から主力を担い、2年冬のインカレで北信越勢初の準優勝に貢献した。対人能力に加え危機察知能力も高く、常に頭を働かせて味方に指示を発信する。相手に合わせるのではなく、自分主導で相手の攻撃を狭いエリアに誘導させることは得意なプレーの1つ。「遠慮はしない性格(笑い)。Jの舞台でも萎縮せずに発揮したい」と、勝利のためならプロの先輩たちにもゲキを飛ばしていく覚悟だ。
下半身中心の筋トレと、「朝に1合、夜に3合食べる」という白米メインの食事で強靱(きょうじん)な肉体を作り上げた。空中戦の強さは守備だけでなく、攻撃のセットプレーでも力を発揮する。「プロの世界でも売りにしていきたい」。高校までは左足を軸足としたジャンプが得意だったが、大学入学後に利き足の右足ジャンプも極め「プレーの幅が広がった」と成長を実感する。
ビルドアップの起点となるフィード力も大学入学後の自主トレで向上。「まだまだ。もっと質を高めたい」と話すが、スペースを見つける技術、そこにパスを届ける技術も高いレベルにある。
中高6年間は常勝を求められる名門・青森山田に身を置き「勝者のメンタリティー」を身につけた。“超”がつくほどの負けず嫌い。「どんな試合も勝ちたい。成長し続け、将来は日本を代表する選手になりたい」。常に高い目標を設定する強気のCBが、プロの世界で才能を輝かせる。【小林忠】
◆秋元琉星(あきもと・りゅうせい)2003年(平15)1月25日生まれ、青森市出身。サッカーは青森福田SSS(新城小2年)で始め、FWやサイドMFでプレー。青森山田中でDFにコンバートされ3年に全中優勝。同高3年時に全国選手権準優勝。新潟医療福祉大では1年秋から主力。180センチ、77キロ。利き足は右。