今季限りで退団が決まったセレッソ大阪小菊昭雄監督(49)にとって、在籍一筋27年のクラブを去るまで残り40日を切った。
それでも、感傷的にはなっていない。
先日の天皇杯準決勝2試合、G大阪-横浜、神戸-京都をテレビで観戦。関西勢で唯一、3回戦で敗退していたC大阪の責任者として「うらやましく、悔しく、いろんな思いがあった。G大阪と神戸という関西ダービーの決勝も(そこに自分たちがいない)悔しい気持ちでいっぱい」と、逆に闘志に火をつけた。
残す公式戦は、リーグ戦の4試合のみ。3日は敵地での北海道コンサドーレ札幌戦に臨む。2試合ぶりの勝利をつかみ、現在の8位からさらなる上の順位を狙っている。
一方で現在19位の札幌は、残留争いの最重要局面を迎えている。
「札幌ドーム(大和ハウスプレミストドーム)は、いつも素晴らしい雰囲気がある。その環境で素晴らしいチームと対戦できてうれしい。向こうは結束力強く臨んでくる。独特な雰囲気の中で、試合が始まると思う。それでも私たちは、C大阪の明るい未来をつくらないといけない。結果で示したい」
監督就任から3年半。ルヴァン杯で21、22年と連続準優勝し、リーグ戦は22年が5位、23年が9位。特に大阪ダービーでは、6勝1敗という圧倒的な成績を残した。後世に語り継がれる劇的勝利がほとんどだ。
神戸市で生まれ育ち、愛知学院大を経て、98年にC大阪の下部組織のコーチにアルバイト採用された。ユニバーサルスタジオジャパンにほど近い、大阪市此花区舞洲の現在の練習場に通うのも残りわずか。
攻守にエネルギッシュでフェアなサッカーを根付かせた小菊監督は、来季からJ2に降格するサガン鳥栖で指揮を執るが、愛し続けたC大阪で今は完全燃焼だけを目指す。