【中村憲剛氏の目】柏も鳥栖もトップチームの哲学が継承されていた チビリンピック

JA全農チビリンピック2025にて、ミニマラソンを走る子どもたちを応援する中村憲剛氏(撮影・一樹)

<JA全農杯チビリンピック2025 全国小学生選抜サッカー決勝大会【最終日】>◇5日◇神奈川・日産スタジアムほか◇8人制◇決勝トーナメント準決勝、決勝

柏レイソル(関東第3代表=千葉)が、15年以来10年ぶり2度目の優勝を果たした。準決勝でヴィッセル神戸(関西第1代表)を破り、決勝では九州勢で初優勝を狙ったサガン鳥栖(九州第1代表=佐賀)に勝利。トップチームさながらの「ボールを握る」攻撃を披露し、1-1で迎えたPK戦を3-2で勝ち切った。

決勝はハイレベルで、正直ビックリした。攻撃も守備もできていて隙がなかった。トップチームと同様にボールを大事にするスタイルは一緒。柏も鳥栖も、哲学として脈々と継承されていた。PKで負けたが、鳥栖は胸を張っていい。どちらも優勝に値した。

8人制は11人より選択肢が少なくて難しい。柏のDF稲田主将が攻め上がる大胆なプレーをしていた。指導者が「OK」と言っているから、あのプレーができる。選手は大人びていたが、子どもらしさも失ってほしくない。チームでやるべきことをやりながら、個で勝負してほしい。上のレベルに行けば行くほど難しくなる。“逸脱”して、ゴールが決まれば問題ない。

初参加だったが、忘れているものを思い出させられた。負けたら悔しくて泣く、勝ったら喜ぶ。子どもの姿はすごく新鮮で胸が熱くなった。喜怒哀楽が全部入っていた。47年目ということで、僕より年上の大会。これをきっかけに世界へ羽ばたいて欲しい。(元サッカー日本代表)