【WEリーグ】古巣復帰C大阪ヤンマー宝田沙織が4年半ぶりFW挑戦 9日マイナビ仙台戦で開幕

C大阪ヤンマーに4年半ぶりに復帰した宝田は熱いハートをサポーターに届ける

WEリーグ参入3季目を迎えたセレッソ大阪ヤンマーレディースが、9日に本拠地ヨドコウ桜スタジアムで、マイナビ仙台との今季開幕戦に臨む。注目は海外から4年半ぶりに復帰したFW宝田沙織(25)。海外ではFWではなくDF、MFで起用され、21年東京五輪もDFで出場。最も愛着のあるFWに戻り、過去最高の5位以内を目指す。

   ◇   ◇   ◇

GKを含め、DF、MF、FW全てのポジションができる“四刀流”宝田は、古巣で迎える今季はFWが主戦場になる。4年半ぶりの国内、古巣復帰。しかも、創設5季目を迎えるWEリーグは初体験になる。

「FWは4、5年やっていません。海外に行ってからは、まったくやっていない。やはり動き方は違うんで、自分では思い出しつつ、慣れさせている感じです」

C大阪ヤンマー(当時C大阪堺)から21年、最初に海外移籍したのは、本場米国のワシントン・スピリット。当時はFWとしてオファーが来たが、DF(センターバック)として出場濃厚な東京五輪が目前に迫った事情もあり、宝田の希望で米国でもDFに本格的に取り組んだ。

22年から在籍したスウェーデン1部リンシェーピングではDF兼守備的MF。24年に移籍したイングランド1部レスターでは守備的MF。170センチ、59キロと恵まれた体の強さ、足元のうまさ、技術の高さで全てこなした。

「(時間がたつにつれて)FWでいきたいなとずっと思っていた。スウェーデンの頃からC大阪に復帰オファーをもらい、でもイングランドで経験しておいた方がいい、っていうのもあって(レスターに移籍した)」

今回も古巣からオファーをもらい、数年来の相思相愛の復帰が現実となった。

ブランクがあるFWの位置だが、目標は2桁ゴールになる。18年U-20女子W杯フランス大会では、6試合5得点で日本を優勝に導いた。17年なでしこリーグ2部でも22ゴールで得点王になったが、意外にもこれまでトップリーグで2桁得点はない。

「自分のプレースタイルは、身長もあるんでボールを収め、自分が起点になって新しい攻撃の形を作っていきたい。2桁得点を狙いつつ、周囲を使い、相手を崩していくのが好き。みんなの個性を生かして、チームでたくさん得点したい」

チームは参入1季目が9位、2季目の昨季が7位。今季の目標は過去最高の5位以内。日テレ東京V、INAC神戸、三菱重工浦和の3強を崩し、より上の順位を狙う。

3季連続で主将を務める同期のMF脇阪麗奈(26)を支えるため、宝田が副主将の任務も与えられた。後輩からの信頼も厚く、穏やかなキャラでムードメーカーの役割も担う。

9日の開幕マイナビ仙台に向け、決意は既に固まっている。

「開幕戦をホームでできるのは大きい。多くのサポーターの前で勝たないといけないし、楽しみ。目標は5位と言わずに、もっと(上位に)いきたい」

今年2月、なでしこジャパンが13年ぶりに米国を破った歴史的一戦でも、宝田はDFでフル出場した。それでも、WEリーグで期待されるのはFWの能力。背番号11がC大阪ヤンマーの運命を握っている。

◆宝田沙織(たからだ・さおり)1999年(平11)12月27日、富山・立山町生まれ。中学進学時にC大阪ヤンマー入団。16年U-17女子W杯、18年U-20女子W杯、19年女子W杯日本代表。21年米ワシントン・スピリットに移籍後、東京五輪代表入り。22年リンシェーピング、24年レスターへ移籍し、25年6月C大阪へ復帰。欧米での生活で英語のヒアリングは得意。国際Aマッチ通算25試合1得点。170センチ、59キロ。