サッカー女子WEリーグのちふれASエルフェン埼玉で「ママアスリート」となったMF瀬野有希(28)が2日、埼玉県飯能市での練習後に、日刊スポーツの単独取材に応じた。
3月25日に第1子の男児を出産後、わずか5カ月で試合復帰。
現在は「スタメン復帰」をシーズン目標に掲げており、6日のホーム、ノジマステラ神奈川相模原戦(熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)での今季初白星を誓った。
復帰戦となったのは、8月23日の第3節、アウェーのINAC神戸レオネッサ戦。後半30分、FW高橋美夕紀に代わって途中出場した。2024年5月25日のジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦以来、約1年3カ月ぶりのピッチに立った。
その景色について「『復帰してよかったな』ってすごく思えた瞬間だった」。
試合日を含めた3日間のチーム遠征は、出産後最長だったという。
埼玉の自宅に夫と幼い長男を残して敵地神戸に移動したが「(子育ての)心配はあんまりしなかった。(夫が)ばっちり面倒を見てくれたので、試合に集中できた」と家族への感謝も口にする。
WEリーグでの「ママさん選手」は、元千葉Lの大滝麻未さん、日テレ・東京ヴェルディベレーザDF岩清水梓に続き、史上3人目という。
8月31日の第4節東京ヴェルディベレーザ戦でも途中出場し、シュートを放つなどアピールした。しかし「まだ90分持つ体力、コンディションはまだない」と語る。
元々は、センターバックやボランチをこなせるユーティリティープレーヤーだが、今はFWとしてキック力の強さを生かし、わずかな時間での得点を狙うのが役割だという。
競技と子育ての両立で「完全復活」を目指す背番号6。「(途中出場の)その時間で結果を求めていきたいなって思うし、FWで出るからには、次は点を取りたい」。開幕から4試合勝ち星なしの苦境をその右足で打開する。【泉光太郎】