遠藤保仁さんを父に持つ楓仁「プロになって恩返し」大阪学院大2年、父と同じボランチでプレー

取材に応じる大阪学院大MF遠藤楓仁

<練習試合:C大阪4-0大阪学院大>◇6日◇大阪市舞洲グラウンド

元日本代表MFで3度のW杯に出場した遠藤保仁さん(45=G大阪コーチ)。その長男の遠藤楓仁(ふうと)は、G大阪ユースを経て現在、大阪学院大(関西学生1部)の2年生、19歳ながら主力として成長している。

この日はC大阪との練習試合に、父と同じ本職のボランチで後半から45分間プレー。父譲りのダイレクトパスで、相手の背後へ好配球する場面もあった。偉大な父を持ち、自身もプロを目指す今の心境を聞いた。

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-J1を相手に守備に回る時間が多かった

遠藤 強度も技術も全部(相手)が上で、その中で自分たちがどうできるか、チャレンジするのはいい経験になりました。

-練習試合ではC大阪は香川真司選手が前半だけで交代し、対戦できなかった

遠藤 以前、1回だけやったことがあって。やっぱり「あれが代表か」っていう目標でもあるし、超えていかないといけない。

-G大阪下部組織出身の遠藤選手は、やはりC大阪は燃える相手

遠藤 いいモチベーションになっている。セレッソがいて、いいライバル関係でもあるんで、僕はポジティブにとらえてます。やっぱり、燃えるものはある。

-パスを出す姿がお父さんにそっくり

遠藤 マネはしてないんですけど、自然とお父さんのプレーを見ていたら、自分もそうなりたいと。(声も似ているとは)結構、言われます。

-「遠藤保仁の息子」と言われて重圧は

遠藤 めちゃくちゃ、しんどいです(笑い)。今もずっとしんどいですけど、日本に何人もいるわけではないんで、やっぱりうれしい気持ちもありつつ、しんどいなはあります。

-お父さんが現役時代にG大阪で同僚だった、実好礼忠(さねよし・のりただ)監督が指揮をする大阪学院大に入学した

遠藤 実好さんはG大阪にかかわってきた人。僕も実好さんに教えてもらったら、プロになれる道があるんじゃないかなと思って、僕が希望しました。お父さんからも話を聞いていて、ノリさんだったら大丈夫だよと。

-お父さんは以前、息子とのプロでの共演や対戦を楽しみにしていた

遠藤 それは僕の夢でもありましたし、お父さんの夢でもあったんです。それを1つかなえられなかった。でも、僕がプロになって、恩返しするのが一番なので頑張りたい。(大学生活はあと)2年あるではなく、来年とか、もっと早く(プロに)いければいい。

-お父さんのようにPKは得意か

遠藤 得意ではないですけど、一応(蹴り方は)似てると言われます。(コロコロPKは)練習とかでやってますけど、まだ公式戦とかでは蹴らないんで、それも見せられたらと思うが、まだ(PKを蹴る)資格はないんで。

-関西学生1部リーグでは前期10位(全12チーム)で折り返し、全11試合に出場した。9月20日再開の後期へは

遠藤 (1部リーグの)残留争いになりかけているんで、自分の力で打開できて、なおかつ、目標には全国優勝をチームで掲げているんで、それに向けて自分が引っ張っていければいい。

-昨年の1年時は総理大臣杯、全日本大学選手権(インカレ)に登録されたが出番はなかった

遠藤 それもすごく自分の中で悔しかったし、今年は(チームとして)総理大臣杯に出られなかったんで、インカレに出てインパクトを与えたいです。

◆遠藤楓仁(えんどう・ふうと)2005年(平17)11月25日、大阪府生まれ。G大阪ユース時代は、父と同じ背番号7を付けて23年日本クラブユース選手権優勝。24年に私立の大阪学院大(吹田市)へ進学。1年時は背番号30で総理大臣杯などに登録されたが出場機会なし。現在は大所帯のチームらしく背番号150。179センチ、70キロ、右利き。

○…現役時代はG大阪一筋のDFで、引退後はG大阪ユースや京都などを指揮した大阪学院大・実好礼忠監督(52)は、盟友の長男を預かることにも平然としている。「いつも(遠藤は疑問などを)聞いてくる。ビルドアップはうまいけど、まだまだこれから。今日も(練習試合が)終わって、香川真司との違いを教えていたところ」と、プロの視点で育成している。