【神戸】鍬先祐弥が逆転勝利呼び込むJ1初ゴール「大事な試合で貢献できたのは自信につながる」

神戸対清水 後半、同点ゴールを決め駆けだす神戸鍬先(撮影・藤尾明華)

<明治安田J1:神戸2-1清水>◇27日◇第32節◇ノエスタ

ヴィッセル神戸が清水エスパルスを逆転で下した。

劇的な逆転劇はMF鍬先祐弥(27)の同点弾が足掛かりとなった。0-1の後半20分、左からのクロスが流れたボールをFW大迫勇也が折り返すと、これに鍬先が頭で押し込んだ。

前半だけで4本のシュートを放ちながら、19分の決定機で枠外に飛ばすなどチャンスを逃した後に決めたゴール。自身のJ1初得点となった貴重な1点は「ほとんど覚えていない」と無我夢中で決めたものだったと振り返り「それまでに外していたから、どうにか取り返したいっていう気持ちがあった」と安堵(あんど)の表情を見せた。

J2のVファーレン長崎から昨季加入。長崎時代から知る吉田孝行監督の秘蔵っ子として獲得され、神戸で成長を続けてきた。守備では高い評価をされながらも、加入当初は攻撃面での課題を指摘される期間が続いた。それでも求められた前への意識を身に付け、リーグ連覇を果たすチームの中で序列を上げた。そんな中でのJ1初得点に「自分みたいなプレーヤーはあまり目立たないけど、数字を残していくことは競争を勝ち抜いていく中で大事になる」と手応え。「こういう大事な試合で勝利に貢献できたのはすごく自信につながる」と充実した表情で語った。

試合後に表彰を受けた場面では、GK新井章太のユニホームを着て登場。左膝前十字靱帯(じんたい)損傷で全治8カ月の離脱となったチームメートへ思いを伝えた。長崎でともに戦ったMF名倉巧が悪性腫瘍で離脱と発表された7月には「自分としても何かできることはないかと考えたけど、まずはサッカーを通して彼を元気づけるのが一番かなと思う」とエールを送るなど、優しさを持って戦う背番号25は、この日も「自分が出て活躍することで、少しでも元気を与えることができたらいいなと思ってプレーしている」とメッセージを送った。