【東京V】城福監督、エビ反りガッツポーズ問われ「体を鍛えて、いい角度でできるようにしたい」

湘南対東京V 指揮を執る東京V城福浩監督(撮影・小島史椰)

<明治安田J1:湘南0-1東京V>◇3日◇第33節◇レモンガスS

東京ヴェルディがアウェーで湘南ベルマーレを1-0で下した。16位から暫定14位に浮上した。

J1残留へ、勝つか負けるかで状況が大きく異なる19位の相手との直接対決。後半10分、MF松橋優安のクロスボールをFW染野唯月が頭で押し込み、これが決勝点となった。

勝利の瞬間、城福浩監督(64)は代名詞の“海老反りガッツポーズ”で歓喜をあらわにした。

狙い通り会心の勝利。城福監督は会見の冒頭でこう話した。

「今日がどのような位置付けの試合かっていうのは、本当にサポーターが一番よく分かってくれていたと思います。我々のバスの出迎えもしかり、試合前もしかり、このクラブがJ1に居続けるための重要な試合だったいうことをみんなで共有しながら試合に入れたことは本当に良かったと思います。本当に彼らに感謝したい」

試合に臨むに当たり、最高の勝負ムードで臨めた。士気の高まりによって、チームの戦い方がかっちり決まった。

「こういう絶対負けられない試合の中で、どのようにリスクを負うか、どこで戦うか、どういうふうにバトンを渡していくか。これはみんなが共有して、バトンを渡ししながら90分戦い抜いた。この経験っていうのが、今だに先発で平均年齢が(相手チームを)我々が上回ったことは1回もない、若いチームが本当に1つずついい経験ができてるなというふうに思います。まだまだ負けられない試合が続きますけども、こうして最後まで戦い抜いて、全て勝てるようなそういうチームにしたい」。

昨年4月3日に5464日ぶりというリーグ史上最長のJ1ブランク勝利を記録したレモンガススタジアム平塚で、今度はJ1通算250勝目を記録した。

節目の勝利をもって、J1残留へ大きく近づいたことは、喜びをまた増幅させるものだろう。

「区切りの勝利数だっていうのは、この(会見場の)部屋に入る直前に聞いたんですけれども、それは全然僕らも知らなかった。どの試合も最大の熱量を持ってやってはいるんですけども、自分の至らなさでチームを表現させられない試合が何回もあったと思います。その中でまさに今日は6ポイントゲームになった。これをどのよう試合を進めていくかっていうのは本当に若い選手にとってはいい学びになったのと、ヴェルディというチームがJ1で300、400とこう勝ち数を重ねていくためにはこの舞台にいなきゃいけない。この舞台にいることが一番大事で、おそらくは我慢してやっていれば選手は成長するでしょうし、ピークパフォーマンスを迎える選手の人たちもいるでしょうし、本当に高いレベル、野心を燃やせるような日がくると思うので、とにかくこの舞台にいること、今何ができるかというところに集中したいなと思います」

エビ反りガッツポーズは、城福監督にとっても会心の勝利だったことが表現されたものだった。感情表現豊かな指揮官は、そのガッツポーズについて聞かれると「しっかり体を鍛えて、いい角度で(エビ反りを)できるようにしたいです」とウィットに富んだ返しで、会見場をドッとわかせた。【佐藤隆志】