【柏】細谷真大、プロ初タイトルへ「PKに行かないために自分が点を取って早めに終わらせたい」

ルヴァン杯決勝でのゴールを誓った柏FW細谷真大

柏レイソルの〝ジョーカー〟、FW細谷真大(24)が自らのゴールでプロ初のタイトル獲得を誓った。

29日、柏市内のクラブ施設での練習後に取材に応じ、3日後に迫ったYBCルヴァンカップ決勝・広島戦(国立)に向け「自分もタイトル取ってないし、レイソルも最近は取れていない。どんな形であれ、自分が出たら点を取って勝ちたい。何がなんでもタイトルを取りたい」と口にした。

チームにとっては準優勝だった2020年以来の決勝進出で、13年大会以来、12年ぶり2度目の優勝が懸かる。

準決勝では川崎フロンターレを相手に第1戦(10月8日)を1-3と落としながらも、第2戦(同12日)のホームでは先制点を許しながら細谷の2得点などで4-1と圧倒。大逆転でのファイナル切符を手にした。さらに18日のG大阪戦でも途中出場から1ゴールするなど、今季公式戦のゴール数を10点としている。

前節25日の横浜FC戦も引いて守る相手に手を焼いた中、後半から細谷が入ると攻撃が活性化。チームは2得点をもぎ取り、勝利した。エースがあえて途中から出場する形で、勝利の方程式が出来上がる。「もう一つギアを上げるところは意識している」とゴールへの推進力をもってチームの勢いを加速させている。

対戦相手の広島とは9月23日にホームで対戦しており、中2日という過密日程も影響しての0-0のドローだった。強度の高い攻守を持ち味とするチーム。「対人能力は高いと思いますけど、苦手意識はない」と言い切る。「自分がチームのために動いていればおのずと点は見えてくると思うので、どんな形であれ、点を取りたいなと思います」。

23年12月の天皇杯決勝で自身の初タイトルが懸かったが、その時は川崎Fを相手に0-0のまま延長戦まで終え、PK戦で敗れている。「あの時は自分が決めていれば勝ててた。あそこから出来ることは増えたし、プレーの幅も広がった」と反省を糧に成長を遂げている。同じ轍は踏まない。

今回の決勝を戦う広島の実力も考慮すれば、拮抗した好勝負が予想される。さらに手堅いゲームになりがちな一発勝負のカップ戦となれば、90分で終わらず延長、PK戦と膠着(こうちゃく)する傾向は強い。しかし、日本代表戦も含め大舞台での経験豊富なストライカーは気負いなく、こう話した。

「PKに行かないために、自分が点を取って早めに終わらせたい」

気負ったところはなく、あくまで自然体。12年ぶりのルヴァン制覇は、この男の活躍にかかっていると言っても過言ではない。【佐藤隆志】