<全国高校サッカー選手権青森県大会:青森山田2-1八戸学院野辺地西>◇2日◇決勝◇カクヒログループアスレチックスタジアム(新青森県総合運動公園陸上競技場)
絶対王者が、屈辱の借りを返した。青森山田が八戸学院野辺地西に2-1で逆転勝ち。29年連続31度目の全国選手権行きを決めた。今夏、全国高校総体(インターハイ)出場を24年連続で止められ、県内の連勝記録も「418」でストップさせられた因縁のライバルを、秋は退けた。
インハイ予選では1-1からのPK戦5-6で屈していた相手。今回も前半に先制されて折り返したが、後半にヘディングとミドルシュートでひっくり返し、呪縛から解き放たれた。夏は25連覇(27度目)を目指しながら、後半に1点しか返せず。6月2日の歴史的敗戦から、ちょうど5カ月後。雪辱を果たした。
1999年(平11)の新人戦決勝(対三沢商)を最後に県内では公式戦で負けたことがなく、当時は「21世紀」では初めての黒星が全国に知れ渡ったが、二の舞は避けて歓喜の輪をつくった。
青森山田は、現在はJ1のFC町田ゼルビアを率いる黒田剛監督が常勝軍団に育て上げた。23年の秋に正木昌宣監督がコーチから昇格。世代交代した継承後も23年度の全国選手権で優勝した。日本一は、今夏出場を逃したインターハイが2度(05年、21年)。選手権も4度(16年度、18年度、21年度、23年度)を誇っており、世代最高峰の高円宮杯U-18プレミアリーグもファイナルを3度。この冬に節目となる10度目の全国制覇に挑む権利を、県内最強の宿敵相手に死守した。
八戸学院野辺地西は、夏に続く「ラスボス」連破を逃した。今回も前半に先制し、徹底的に苦しめた。確実に両校の差は縮まっており、青森2強が県内のレベルをさらに高め合う構図となっている。