<明治安田J1:柏1-0名古屋>◇8日◇第36節◇三協F柏
柏レイソルDF馬場晴也(24)が自身初の右ウイングバックでフル出場し、決勝点を演出した。
本来は最終ラインに入るセンターバックタイプの選手だが、リカルド・ロドリゲス監督はあえて攻撃的なポジションに配置した。
後半2分、3バック右の原田亘からパスを受けると中に短くボールを運び、相手のマークがズレたところで右前方のオープンスペースへ縦パスを配球した。大外からオーバーラップした原田がフリーとなってボールをニアサイドまで持ち込み、ファーサイドへ走り込んだFW細谷真大に向けてグラウンダーの鋭いクロスボール。対応した名古屋DF三国ケネディエブスのオウンゴールを誘発し、これが決勝点となった。
馬場は「リカルドから求められていたのは、今までのレイソルのウイングバックというよりは、どんどん中に入ってローテーションしてほしいってことを言われていた。亘君もそうだし、ボランチの選手だったり、中にどんどん入って行くように」と明かした。
完璧な崩しから得点となった場面についても「最初は幅を取っていましたけど、(ボールを受けた)あそこで中にドリブルするっていうのはリカルドから求められてるところで、そこに運ぶことによって相手はボールウォッチャーになりました。それでマンツーマンなので(細谷)真大のところに三国選手が付いてラインも下がったし、そこにうまく亘君も走ってくれたのでイメージ通りだったし、狙い通りだったかなっていう感じはあります」と振り返った。
ウイングというポジションでプレーすることは初めてだ。「コンサ(札幌)で、1回キャンプでほんのちょっとだけやったくらい。ほぼ初めて」という驚きの起用だった。1週間前のルヴァン杯決勝サンフレッチェ広島戦の後半、3点のビハインドとなった状況で、ワイドに張らず中盤に人数をかけてローテーションすることで、相手のマンツーマンをはがせたことが手応えとして残った。その試合に馬場は出番はなかったが、今回は人を変えて取り組んだものが見事にはまった。
「自分もどのポジションでも出られるというのは強めに持っている。うまく、そこをリカルドが使ってくれて結果で応えられて良かった」と喜んだ。
今季の柏の強さとは、誰が出てもチーム戦術を理解し、いる選手の状況や組み合わせで対策を講じてくる相手を凌駕している点だろう。
「やっぱり日頃の練習だったり、チームメートとのコミュニケーション、後はリカルドの要求だったり、スタッフの(情報の)共有ができて、その準備だったり。いろんな要素が含まれていると思います」
ラスト2試合。首位の鹿島アントラーズを勝ち点1差で追う。優勝争いは実質的には2チームに絞られている。
「もう本当に勝つしかない。僕たちは本当にそこだけにフォーカスしています」と馬場。2連勝して、あとは鹿島の結果を待つ。【佐藤隆志】