【高校サッカー】浜松開誠館・松下蓮が先制ゴール、負傷欠場したエースの代役とは言わせない

東海大静岡翔洋対浜松開誠館 前半、ヘディングでゴールを決める浜松開誠館・松下(中央)

<高円宮杯U-18サッカープリンスリーグ東海:浜松開誠館1-1東海大静岡翔洋>◇22日◇第16節◇BOFほか

全国高校サッカー選手権に出場する浜松開誠館は1-1で東海大静岡翔洋と引き分けた。県選手権優勝後初の公式戦でFW松下蓮(3年)が1得点。エース不在の中でアピールした。

首位の清水ユースは藤枝明誠を1-0で下した。途中出場のFW宇山桂介(3年)が決勝点。開幕から無敗をキープし、来月12日開幕(広島)のプレミアリーグ参入プレーオフ(PO)に出場する2位以内を確定させた。

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くすぶっていた男が目に見える結果を残した。浜松開誠館の松下は前半11分、左クロスに反応し、ニアサイドに飛び込んだ。「いいボールがきたので合わせるだけだった」。ヘディングでそらし、先制点を奪った。3年ぶり3度目の全国出場を決めた県選手権では全4試合で途中出場。この日、ケガで欠場したエース田窪悠己(3年)の代役候補は巡ってきたチャンスを生かした。

先制点をアシストしたDF浜中伊吹(3年)も藤枝東との県選手権決勝ではベンチスタート。先発奪取に燃える2人の連係でネットを揺らした。松下は「ずっとサブだったのが悔しかった。序列を入れ替えるつもりで戦った」。6月の県総体まではレギュラーで、同大会の決勝では1得点。チームの初優勝にも貢献していた。

今夏以降に控えに回ったが、田窪とのレギュラー争いは横一線だ。青嶋文明監督(57)もリーグ戦でのプレーをもとに全国選手権で起用する選手を判断していくという。指揮官は「選手もそこは分かっていると思う。全国大会は短期決戦。信頼できる選手しか出さないつもり」とさらなる発奮に期待した。

勝てば、2位浮上もあった一戦は後半41分にセットプレーから失点し、手痛いドローに終わった。2位磐田ユースとの勝ち点は5差で残り2試合。青嶋監督は「全国に向けていろいろなことがはっきりした。いい材料になった」と前向きに捉えた。

29日の次戦は帝京大可児が相手。全国選手権初戦で勝てば、2回戦で当たる可能性もある。松下は「まだまだ足りない部分が多い。もっと守備でも貢献しないといけないし、残り2試合は確実に勝ちたい」と気持ちを切り替えた。全国舞台を見据える浜松開誠館はリーグ戦での「アピール合戦」でチーム力を上げていく。【神谷亮磨】

○…全国選手権に向けて課題が明確になった。前半は連動したプレスで相手の攻撃を封じ、危なげない試合運びを見せた。だが、運動量が落ちた後半は防戦一方で、選手交代でも流れは変わらなかった。同41分に直接FKから同点ゴールを献上。自陣での安易なファウルが失点につながった。青嶋監督は「選手交代でパワーダウンした。そこは自分のミス。選手のかみ合わせが悪くなると、まだもろい部分がある」と指摘した。