川崎フロンターレを今季限りで退団するDFジェジエウ(31)が26日、川崎・麻生グラウンドで取材に応じ、中山和也通訳と涙を流す場面があった。
19年に加入すると圧倒的なパワーとスピードで最終ラインに安定感をもたらし、20、21年のリーグ連覇に大きく貢献。黄金期を支えたが、近年はケガに悩まされ、今季の出場は10試合にとどまり、契約満了に至った。
「強化と話して、決断を聞いた時は比較的冷静に落ち着いて話を聞くことができた。サッカーをやっていればこういう時が来る。いい時も悪い時もあった。とても有意義な時間を過ごすことができた」
契約満了のリリースで出したコメントが「泣ける」と話題になった。来年3月に誕生予定の娘と本拠地に入場することが夢だったことを明かしつつ「でも、どうか安心してください。私は娘に、川崎フロンターレのこと、雨の日も雪の日も暑い日も、いつだって情熱を持ってチームを支えるこの素晴らしいサポーターのことを伝えていきます。そして、彼女に教える最初の日本語はこうです-『愛してる』」と伝えた。
娘の話題を振られたジェジエウが答えると、訳す中山通訳が言葉を詰まらせた。
ジェジエウが話し終えた後、中山通訳は「自分の中では初めての娘ということで、この川崎フロンターレのユニホームを着て」というと言葉がなくなり、「すみません。すみません」と挟んで約50秒、感極まった。
この姿をみたジェジエウも涙をこらえられなくなりながら、中山通訳の肩を支えた。なんとか持ち直した中山通訳は「娘と一緒にピッチに入りたかったんですけど、残念ながらその夢はかなわず、ただ娘が生まれてきたら、自分の過去の映像、写真で、自分がこういう歴史をつくったと娘に伝えたい」と言った。
今後についてジェジエウは「引き続きプレーしていきたい。強度ももっともっとあげられる。日本という国がとても好きなのでもしいいお話があれば日本で続けていきたいなと思います」と日本国内でのプレー続行を宣言。「自分ができることを精いっぱいやっていきたい。来年はまた違うユニホームをきて、娘と一緒にピッチに入りたい」と次なる野望を語った。