藤枝東高出身の水戸GK西川幸之介(23)が、決意新たにプロ6年目に挑む。J2大分から完全移籍で加入した昨季は、全38試合のリーグ戦で30試合に出場。優勝とクラブ史上初のJ1昇格に大きく貢献した。百年構想リーグを経て8月に開幕する新シーズンでは、自身のJ1デビューも懸かる。このほど、母校での初蹴りで取材に応じ、思いを語った。【取材・構成=前田和哉】
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西川が新年の恒例行事で26年のスタートを切った。毎年欠かさずに参加している母校・藤枝東高の初蹴り。ミニゲームではフィールドプレーヤーとして出場し、同級生や先輩、後輩たちと笑顔で汗を流した。
「やっぱり、純粋にサッカーを楽しむということを感じられる場所。新たな1年を始める時に、自分のスイッチを入れる場所でもある。すごく楽しかった」
25年は充実のシーズンとなった。21年から4年間在籍した大分を離れ、出場機会を求めて水戸に完全移籍した。新天地では30試合に出場。守護神として、優勝でのJ1昇格を支えた。
「出場機会を求めての初めての移籍だった。試合に出るという目標を達成できた中で、優勝、昇格という結果もついてきた。個人的には奇跡のような1年だった。ただ、それは自分でつかんだものだとも思う。無駄にしないように、もっと頑張りたいと思う」
プロキャリアをスタートさせた21年。当時大分はJ1だったが西川に出番はなく、チームも降格した。ルーキーイヤー以来5年ぶりに戻る国内最高峰の舞台では、自身のJ1デビューも懸かる。表情を引き締め、気持ちを高ぶらせた。
「外からだけど、1年目に見ていてJ1のレベルの高さはわかっている。楽な試合はないと思うし、シュートの質も上がる。足を運ぶだったり、(セービングの)跳ぶ距離など1つ1つの質を上げていかなければいけない。挑戦者として、常にハングリーにやっていきたいと思う」
さらなる飛躍を目指す新シーズンに向け、オフ期間も地元の愛知で自主トレを行うなど準備を進めた。まずは、2~6月に開催される百年構想リーグで戦う。明確な目標も口にした。
「クリーンシート4割以上を目指したい。達成して、良い形で(26-27年シーズンに)入れればと思う。自分の価値をもっと高めるためにも、レギュラー争いを勝ち抜いて、少しでも活躍してより良い選手になっていきたい」
チームは4日、茨城県内で始動。プロ6年目の挑戦が始まった。
◆西川幸之介(にしかわ・こうのすけ)2002年(平14)9月11日生まれ、愛知県みよし市出身。グランパス三好U-12-シルフィードFCU-15-藤枝東高を経て21年に大分に入団。25年から水戸でプレー。181センチ、78キロ。右利き。