<明治安田J1百年構想リーグ:東京3-0横浜>◇EASTグループ第5節◇7日◇MUFG国立
FC東京MF佐藤恵允(けいん、24)が、横浜F・マリノス戦で芸術的なアシストを記録した。
前半わずか27秒だった。DF室屋成(31)からパスを受けた佐藤恵は、前を向くと前線に内巻きのスルーパスを供給。相手GKとDFラインの間の絶妙な場所に通すと、FW長倉幹樹(26)がワンタッチで仕留めた。わずか32秒の電光石火の先制劇を演出してみせた。
佐藤恵は「イニエスタが降りてきました」と世界的パスの名手の名前を出して笑わせた。「動き出しが見えて、相手も準備していなかったのでいけるかなと。良いところに出ました。もうあうんの呼吸」と満足げだった。
どちらかというと走ることや戦う部分、強度の高さが売り。しかし、この日は強さ、タイミングどれをとっても完璧なパスを通して先制ゴールをお膳立てした。「狙い通りです。初めてやりましたあんなの。練習で出ないんですけど、アイデアで」と胸を張った。
ファンタジスタのようなファーストプレーの後も、ストロングポイントを遺憾なく発揮した。裏抜けや中間ポジションでボールを効果的に引き出し、室屋との好連係で右サイドを支配した。「今シーズン初の無失点、複数得点で勝てたというのはすごくプラスかなと思います」と手応えをつかんだ。
チームは前線の柏レイソル戦で初黒星。優勝を掲げる中で、何としても連敗は避けたかった。5万人超が詰めかけた聖地国立。先週の悔しさを吹き飛ばすような快勝となった。「本当継続していくだけなので、ここで一喜一憂せずに次また勝ち続けていければ」と引き締めた。【佐藤成】