<明治安田J2・J3百年構想リーグ:藤枝1(6PK5)1磐田>◇7日◇第5節◇藤枝総合運動公園サッカー場
J2藤枝MYFCと磐田による今季初の県勢対決「蒼藤決戦」は、ホームの藤枝に軍配が上がった。1-1からのPK戦の末に6-5で勝利。1点を追う前半38分に大卒1年目のMF三木仁太(22)のプロ初ゴールで同点とすると、退場者を出して迎えた後半も粘り強く戦い、今季初の連勝をつかんだ。磐田は数的有利を生かせず、2戦ぶりの今季3敗目を喫した。
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粘って、踏ん張った藤枝に勝利の女神が微笑んだ。前半追加タイムにMF菊井悠介(26)が1発退場。45分以上続いた10人での戦いに耐え抜くと、PK戦では相手5人目がゴールの枠を外す中、5人全員が成功させた。磐田には昨季の前回対戦に続いて連勝。本拠地が沸いた。今季就任の槙野智章監督(38)も、初の“ダービー”で白星をつかみ「選手たちがよく頑張ってくれた」と拍手した。
ルーキーが勝機をつないだ。0-1の前半38分だった。ボランチの位置からゴール前に駆け上がったMF三木がクロスの折り返しに反応。1度はブロックされながらも、こぼれ球を自ら決めた。「ゴール前まで入っていけるのが自分の強み。気持ちで押し込んだ」。記念すべきプロ1号で試合を振りだしに戻した。
前節までに同期のFW真鍋隼虎(22)やMF中村優斗(22)が、一足早くプロ初得点を決めるなど活躍した。その一方で自身は途中出場した開幕戦後、一時メンバー外に。練習試合では途中出場、途中交代も経験した。「もちろん悔しさもあった。やっと追いついたかな」と三木。今季初の先発起用に結果で応えた。
チームとしても、11対11の状況では主導権を掌握。ピッチの幅を広く使った攻撃で好機も演出した。守っても、数的不利の中で勝ち越し点は与えなかった。指揮官は「自分たちがやろうとすることをやり、相手にかなりの傷を与えた試合だったと思う」とうなずいた。今季初の県勢対決。新監督を迎えた新生・藤枝が、PK勝ちで得る勝ち点2とともに確かな手応えをつかんだ。【前田和哉】