<AFC女子チャンピオンズリーグ:日テレ東京V5-0スタリオン・ラグナ>◇28日◇準々決勝◇味スタ◇5530人
日テレ東京ヴェルディベレーザMF塩越柚歩(28)がフル出場し、高い技術と豊富な運動量で攻撃のリズムを作った。
シャドーの位置で左右のスペースへ幅広く流れてプレー。スタリオン・ラグナ(フィリピン)のDFラインを繰り返し突破した。前半は3度の決定機を決められずもどかしさが残ったが、後半3分にMF北村菜々美のゴールをアシストした。
さらに後半15分にはゴール前へ抜け出したところで相手選手の足がかかり倒された。PKのホイッスル。しかしキッカーとして準備をしている中、リクエスト式ビデオ判定「FVS」により、相手選手の足が先にボールに触れていたとしてノーファウルへと判定が覆った。終盤はボランチの位置に下がったこともあり、無得点だった。
「自分的には引っかかった感じがしたのでPKだろうなと思ったんですけど、まさかの取り消しになってしまって。でも、その後に(猶本)光さんはPKを取ってもらったので、チームとしても勝てましたし良かったです」
1年前の悔しさを持ち、今大会に臨んでいる。昨年の第1回大会は三菱重工浦和レッズレディースの主力として、女子ACLの舞台に立った。しかし昨年3月下旬に行われた準々決勝で、優勝した武漢江大(中国)にPK戦で敗れた。夏に日テレ東京Vベレーザへ移籍したことで、2シーズン連続して大舞台を戦っている。
「やっぱりアジアを取るという大きな目標がある中で、本当に目の前の相手に1つずつ勝たないとタイトルは取れないというのは、前回大会で学んだところです。大きな覚悟を持ってここに来たので、タイトルを1つの形としてこのクラブに残したい」
J1を戦う東京Vが本拠地とする味スタで初めてのプレー。「ベレーザのみんなにとっても特別なスタジアム。ヴェルディのサポーターもたくさん駆けつけてくれて盛り上げてくれましたし、すごく特別な試合になりました。グラウンドもすごく良かったし、自分たちのサッカーができました」と喜んだ。
続く準決勝はメルボルン・シティー(オーストラリア)とPFCナサフ(ウズベキスタン)の勝者と対戦する。また、決勝は同23日に行われる(会場は未定)。
「1つステージが上がれたことは素直にうれしく思いますし、リーグが終わってから準決勝になるので、シーズンが伸びてみんなと戦える試合が増えてうれしいです」
新天地で躍動感を増している塩越が、その存在感を強めている。