<明治安田J1百年構想リーグ:神戸2-0清水>◇1日◇WESTグループ第11節◇ノエスタ
ヴィッセル神戸のDF飯野七聖(29)が右サイドを疾走して、連勝につながる2得点を生み出した。
右サイドバックで先発し、前半28分に右サイドからのクロスでMF永戸勝也のヘディング弾を誘発。永戸に渡る前にMF井手口陽介がボレーをしていたため、アシストこそ付かなかったが、鋭いボールで先制ゴールをお膳立てした直後には跳び上がって喜びを爆発させた。「あれが“結果”になるのかはわからないけど、自分の得意な形からチャンスを演出できて良かった」。今季初先発となった試合での好プレーで勢いに乗った。
後半16分には、左から中央に動いた永戸にパスが入ると、一気に加速。永戸のパスにタイミング良く抜け出してペナルティーエリアに進入すると、クロスが清水DFのハンドを誘ってPKを獲得し、これをMF扇原貴宏が決めて勝利を引き寄せた。
今季は開幕前の沖縄キャンプで離脱して出遅れることになったが、ミヒャエル・スキッベ監督が「最近の練習で、すごく上手にプレゼンしていた」と話すまでのアピールに成功。自ら手にした機会で「今日の試合では非常に並外れたものがあった。素晴らしかった」と絶賛されるまでのパフォーマンスで応えてみせた。
けが人も続くチームの中で大仕事をやってのけた背番号2は「強いチームでプレーできているうれしさはあるけど、そこ(ピッチ)に自分がいないのはすごく悔しい。その悔しさを毎日の練習にぶつけようと思って取り組んできた」と、日々の積み重ねで貢献したことに胸を張り「限られたチャンスでつかんでいかないと生き残っていけない世界だから、変わらずやっていく」と今後に目を向けた。
ゴールやアシストといった記録こそ残らなかったが、この日の2ゴールを引き出したのは、紛れもなく飯野のプレー。昨季から「結果が欲しい」と口にしてきた男は、ここからさらにギアを上げていく。【永田淳】