【日本代表】森保監督「親善試合より良かった」あえてU-19代表と変則マッチ 独自調整に自信

W杯北中米大会に向けたメキシコでの事前合宿総括の取材に応じる日本代表の森保一監督

【モンテレイ(メキシコ)7日(日本時間8日)=佐藤成】日本代表が充実したメキシコでの事前合宿を打ち上げた。完全非公開でトレーニングパートナーのU-19日本代表と練習試合を実施後、森保一監督(57)が満足げに総括。W杯北中米大会に向けて実力国との親善試合ではなく、あえて身内との対戦で「仮想オランダ」やPK戦など細かな確認事項を整理した。目標の世界一へ、独自の「森保スタイル」で挑む。

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森保監督の言葉に熱が帯びた。U-19日本代表と練習試合を行ったメリットについて問われると、かみしめるように語った。

「自分たちのタイミングで試合ができて、かつ、相手のレベルも高いということで、普通に親善試合をやるよりも今日やったゲームの方が良かったなと試合を終えてから、正直に、正直にというか、うそ偽りなくそう思えた」

他国に情報を漏らさないためだけではない。通常の親善試合ではあり得ない、柔軟な形式で試合を進めた。可能な限り多くの選手を出場させ、状態に応じたプレー時間確保のために、35分×4セットと変則的に。U-19には「仮想オランダ」を要望。戦い方を似せてもらった。また、2本目と4本目の後には、過去2度敗れた「鬼門」のPK戦を実施した。親善試合では不可能な要素を盛り込んだゲームは、DF鈴木淳とFW塩貝の得点で2-1で勝利。PK戦は1勝1敗だった。

主眼に置いた暑熱対策も万全だ。本番前に慣れる意味で開始時間は午後4時と、予定より早めた。暑さが残る中での実戦経験を積ませたかったためだ。他国は親善試合によってケガ人も出ているが、それも回避。「ファミリーだからこそできた」と対応が自由自在だった。

大舞台への準備は最終局面だ。8日にベースキャンプ地の米国ナッシュビル入り。14日に初戦のオランダ戦を迎える。「暑さ、湿度に慣れていくという部分では十分できた。今度はW杯開幕に向けていい状態で100%の状況を作っていければ」と順調そうだ。

独自の調整法には、常に日本サッカーの進化を念頭に置く「森保スタイル」の矜持(きょうじ)が垣間見える。計り知れない重圧の中で、代表強化だけでなく「未来」へのメッセージが込められている。「代表ファミリー全体のレベルアップという意味でも、A代表、W杯の刺激をU-19の選手たちに本当に身近で感じてもらえるというのは、彼らの成長にもすごくつながるのかな」。異例の取り組みで世界一への勝ち筋を探る。