手倉森誠氏が神戸U-21監督に就任 リオ五輪やW杯ロシア大会で育成指導、国内4年半ぶり復帰

ベトナム1部ハノイFC時代の手倉森誠監督=2025年5月18日(撮影・木下淳)

2016年リオデジャネイロ五輪(オリンピック)の男子日本代表監督や18年FIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会の日本代表コーチを務めた手倉森誠氏(58)が、今夏誕生するヴィッセル神戸U-21の監督に就任することが3日、分かった。先週末にオファーを受けて基本合意。近日中に正式サインし、週明けにも発表される。

手倉森氏は08年にJ2だったベガルタ仙台の監督に就任。2年目に史上最多の勝ち点106で優勝してJ1に昇格した。東日本大震災が発生した11年は4位。翌12年には「希望の星」になるべくJ1でクラブ最高の準優勝を遂げ、初のACL出場権を獲得した。

13年まで指揮した後、リオ五輪を目指すU-21日本代表の監督に就任。遠藤航や南野拓実を指導した。16年のU-23アジア杯で優勝してリオ切符をつかみ、W杯ではロシア大会の16強に貢献。19年にJリーグ復帰し、当時J2だったV・ファーレン長崎や2度目のJ1仙台の監督を歴任した。

その後は東南アジアへ。22年2月からタイ1部BGパトゥムを2度にわたって率い、第1次では同国にとって歴史的なACL8強に押し上げた。第2次では親善試合でブンデスリーガのドルトムントに4-0で大勝。チョンブリ、ベトナム1部ハノイの監督も務めて25年9月に帰国し、解説などを務めていた。国内には4年半ぶりの復帰となる。

神戸は今年1月に中口雅史氏がU-21監督を務めることを発表していたが、クラブ事情で交代。空位となっていた。中口氏はトップチーム強化に関わる1stチーム統括本部に復帰するとみられる。

若手育成のために新設された「U-21 Jリーグ」は8月下旬に開幕予定。東西に分かれてリーグ戦を行った後に交流戦ラウンド、プレーオフラウンドで順位を決めることになっている。

アジアで連敗し「勝てない世代」と言われたリオ年代を五輪に導くなど、育成に定評のある手倉森氏。複数のトップチームからも興味を示された中、再び有望株の指導に使命を感じ、アカデミーとも連携するU-21チームの指導を快諾したという。百年構想リーグを制した神戸を突き上げる若手を養成し、日本を盛り上げる。