【東京V】城福監督メラメラ、森田主将の「優勝」発言に「能転気に発した訳ではない」

新シーズン開幕に向けて思いを語る東京Vの城福浩監督

東京ヴェルディの城福浩監督(65)が、森田主将の「優勝目指す」発言に「メラメラ」と呼応した。

5日に東京・稲城市の練習場でメディア取材に応じた。

新シーズンを前に「メラメラした集団に」と公言している指揮官。そのメラメラの意図を問われた中で、自ら主将のMF森田晃樹の発言に触れた。

「森田晃樹がね、覚悟を持って優勝の2文字を言ったっていうのは、僕のアングルから見たらいろんな思いがあると思います。決して投げやりでもないし、といえ、現実を見てないわけでもないんですよ。そのチームの状況の中で彼が言葉を発したっていうのは、僕はあえて外には言いませんけど、いろんな思いが、それは今ここにいる選手、出ていった選手も含めて、彼がどんな思いで今シーズンここでやるかっていうのを彼なりに表現したんだなというふうに思います」

森田は3日のJリーグ開幕イベントで、今季の目標を問われた際に「いつまでも残留争いを目標とするのでなく、優勝を目指すと言った方がいい」と発言していた。

ただ優勝を争うには、クラブの予算規模に負うところが大きい。レベルの高い選手をそろえるには資金力が物を言う。その観点からすれば、東京Vのクラブ規模は「J1残留」が現実的だ。

それでも自分たちが大事にする攻守のハードワーク、戦術眼組織力をうまくマッチさせれば、上位に食い込める可能性は決して少なくはない。ましてや士気を高めることが、順位をより上へと押し上げる起爆剤となるだろう。ただ一方で言葉だけが上滑りし、空回りする怖さもある。

だからこそ「優勝」と発した主将の気概には、指揮官も強く思いを寄せている。

「僕の中ではもちろん危機感は常に持ってます。ほかのクラブの補強を、これは派手とか地味っていう表現で言っていいのか、実績度で言っていいのか分かりませんけど、危機感を持たない方がおかしいですよね。危機感は持っていますけど、彼がどんな思いでその言葉を紡いだかっていうのは、僕はそこを無視したくない。彼とか今日、副キャプテンも含めてみんなの前で話をさせましたけど、彼らの思いを実現できるように、成功体験に近づけられるように、僕も覚悟を持ってやらなきゃいけないなというふうに思います。ただ晃樹が能天気にその言葉を発したわけではない。本当にいろんな思いがあるんですよっていう、そんな思いも含めてのメラメラだと思います」

過去には、プロ野球阪神の岡田彰布監督が日本一を目指す上での隠語に「アレ」というものがあった。城福監督の言う「メラメラ」の言葉の奥には、目標とするにはまだ早いが、絶対に外してはいけない「頂点を見据える」という思いも見て取れる。

そんなメラメラの行く末はどうなるのか-。【佐藤隆志】

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