【鹿島】鬼木監督「狙うのは誰も成し遂げたことのない…」2冠目指し歴史的シーズン開幕 

横浜対鹿島 前半、選手の小競り合いを制止する鹿島鬼木達監督(中央)(撮影・足立雅史)

<明治安田J1:横浜-鹿島>◇7日◇東京・MUFG国立

欧州にカレンダーを合わせた夏開幕のJリーグが始まった。その歴史的な開幕戦で激突したのは横浜と鹿島。鹿島は、93年のリーグ発足からどこも成し得ていないJ1とアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)の2冠を目指して戦う。

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鹿島の鬼木監督は、衝撃的な光景をあえて思い起こさせた。5月30日。百年構想リーグのプレーオフ第1戦の神戸戦。「タイトルを」と意気込んで敵地に乗り込んだが、0-5で大敗を喫した。その苦い記憶を映像に盛り込み、7月7日の始動日に選手、スタッフと共有した。

「あの5失点でタイトルを逃しているので、自分自身も多くの選手にも絶対目を向けてほしい。特に連覇を狙うという意味では、いろんなチームが打倒鹿島でやってくる。一番忘れてほしくない、苦い思い出だから気分が良くない選手もいたかもしれないですけど、隙のないゲームをしていくことが必要と選手に伝えたかった」

プレーオフでは、守護神の早川とDFキム・テヒョンがW杯北中米大会の影響で不在だったとはいえ、東地区18試合でわずか9失点だった堅守が崩壊した。第2戦の2-0勝利や昨季の優勝シーンよりも、敗戦を強調して引き締め、連覇への歩みをスタートさせた。

「5失点」以外の要素でも訴えかけた。直近3大会連続で日本勢がACLE決勝で中東勢に敗れたシーンを抽出。7大会ぶりに臨むアジアの戦いを前に、その難しさを示し「なかなか到達するところじゃない、簡単ではないという覚悟を持ってくれ」とメッセージを伝えた。

秋春制移行により、同一シーズンでALCEを戦うことが可能になった。圧倒的な資金力を武器にする中東勢に対しても勝機はある。「狙うのはやっぱり誰も成し遂げたことのないリーグとACLの優勝だと。それはやりがいしかないと思っている」。3連覇した09年以来17季ぶりの連覇、そして8大会ぶりのアジア制覇への幕が開いた。【佐藤成】