アジア人初となるFIFAワールドカップ(W杯)5大会連続出場を果たした日本代表DF長友佑都(39)が、FC東京での現役続行を宣言した。8日、町田との開幕戦を前に味の素スタジアムで会見。新たに契約を締結したことを報告した。サッカー人生を懸けて臨んだ北中米大会後に熟考を重ね、愛する首都クラブを悲願のリーグ初優勝に導く夢を追う決意を固めた。
長友が引き締まった表情で自らの去就について口を開いた。
「FC東京と契約の更新をさせていただきました。今シーズンまたFC東京で頑張っていこうと思いますので、皆さん応援よろしくお願いします。気合入れていきます!」
来月12日に40歳になる。W杯北中米大会に全てを懸けるため、契約は6月末に設定していた。その大舞台で32強で散った。ショックは大きく「引退の方向に気持ちが傾いていた」と沈んだが、オフを過ごす中で再び情熱が呼び起こされた。「足が戦いたいとうずいてる状況で、とにかく体と心のギャップがあって、正直苦しくて。体はW杯で不完全燃焼で、まだ足は戦いたいと言ってるけど、心は穴が開いたような感覚」と当時の心境を明かした。
クラブへの愛着が原動力となった。明大在学中の08年にプロ入りし、10年途中まで在籍。長い海外生活を経て、21年に復帰した際に「タイトルをもたらす」と宣言したが、結果が伴っていなかった。「自分自身情けなく悔しい思いがどんどんと湧いてきました。このFC東京で優勝したい、シャーレを掲げたいという情熱が自分の中で心の底から起こってきた」と突き動かされた。
サポーターへのあいさつでは、W杯で着用して話題になったヘッドバンドを東京仕様にして披露。「一曲だけ、コールリーダーをさせてください」と応援チャントを大熱唱するなどワールド全開だった。
今後も日本代表は目指し続ける。「選手である以上は代表を目指したい。自分から引退をするとかではなくて、代表というものは、監督が必要か必要でないかを決めると思う」。A代表キャップは歴代2位の146。歴代1位遠藤保仁の152まで残り6だ。「遠いですね」と笑いつつ「また進化した自分をピッチでしっかりと見せていきたい」と覚悟も決めた。
レジェンドのサッカー人生は、まだまだ続く。【佐藤成】