元レアルの神童Jデビューへ!登録名「中井卓大ピピ」日本初挑戦の22歳今治MFが開幕戦に先発

レガネスB時代の中井卓大(2026年撮影)

<明治安田J2:いわき-今治>◇9日◇第1節最終日◇ハワイアンズスタジアムいわき

元レアル・マドリード所属で、スペインのレガネスからFC今治へ完全移籍で加入したMF中井卓大(22)が、開幕いわきFC戦の先発メンバーに入った。元日本代表監督の岡田武史氏(69)が会長を務めるクラブに7月、電撃入団。背番号80で国内復帰し、敵地での開幕戦からJリーグ初挑戦を迎える。

スペイン一筋12年からの帰還に際し、今治の北海道・室蘭キャンプに7月11日から練習生として参加。同22日にJ1百年構想リーグ王者のヴィッセル神戸との練習試合にボランチとして出場するなど、日本の速さや強度を体感して連係を高めてきた。

「神童」として知られ、レアル・マドリードの下部組織に9歳で加入。日本人初の選手になった。22-23年にはレアルBチームのカスティージャ(3部)に昇格するなど順調に成長したが、その後は負傷と期限付き移籍を繰り返して25年6月でレアルを退団した。

昨季はスペイン5部レガネスBでプレー。最終節の後、本紙の取材に「近日中に代理人を日本に変える。日本でのプレーにも魅力を感じている」と明かしていた。スペイン挑戦に区切りをつけて帰国した後、個人で練習を続けていたが、同国出身の新監督が就任した今治から声がかかった。

7日までにJリーグへの登録も完了。愛称を盛り込んだ「中井卓大ピピ」を正式な登録名にしたことで規約をクリアし、ユニホームにも「PIPI」と入れることが可能になった。

クラブを通じて「ピピです。日本で初めてプレーするので、しっかり自分らしさを出して、J1昇格という目標に向かって全力を出します」とコメントしていた天才が、ベールを脱ぐ。

◆中井卓大(なかい・たくひろ)2003年(平15)10月24日生まれ、滋賀県大津市出身。アスール滋賀でからRマドリードのカンテラ(下部組織)入り。負けず嫌いでピーピー泣いていたため「ピピ」の愛称となった。白い巨人レアルのフベニールB(17歳)A(19歳以下)からトップの手前、リザーブチームのカスティージャまで昇格。世代別日本代表は18年にU-15で初招集。22年のU-19にも選ばれた。「至宝」と期待も23年以降はスペインの3~5部で苦闘した。利き足は右。182センチ、73キロ。

○…Rマドリードと並ぶスペイン「2強」のバルセロナに在籍経験のあるMF安部裕葵(27)も浦和から加入していたが、開幕戦はメンバー外。元レアル&バルサの夢の共演は、第2節のホーム開幕戦以降にお預けとなった。