「シズガクの10番」が、大学サッカーで奮闘している。東京学芸大MF堀川隼(2年)。第103回全国高校サッカー選手権で8強入りした静岡学園で背番号10として活躍し、関東3部リーグ所属の東京学芸大へ進学する決断をした。このほど取材に応じ、自身の成長や今後について語った。
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全国的に名の知れた強豪高校から、決して恵まれているとは言えない国立大に飛び込んだ。高校の先輩たちが多く所属していたこともあったとはいえ、自分なりに考え、納得して進路を決めた。
「他の強豪大学に行って出られないよりかは、1年から出た方がいいのかなと。あとは国公立というのもあるし(高校の)監督に勧められたというのが一番大きいかなとは思います」
実際に1年時から出番をつかんだ。絶対的主軸として関東3部で全22試合に出場した。ヒリヒリする残留争いの中でチームをけん引した。他の私立大学などと比べて、同大は推薦枠などの関係で有望選手の絶対数が少ないのは事実。レベル差もある中で高い基準を持ち続ける必要がある。
「他の大学と比べて、タレントは少ないので、できる選手が、もっと声をかけるとかプレーで見せるとかして底上げをしないといけない。チームとしてレベルを上げていかないなとは思います」
自然と責任感も強まった。ルーキーだった昨季は自身のプレーを追い求めがちだった。しかし今季はより全体を俯瞰(ふかん)してみられるようになり、チームの勝利のためにプレーできるようになってきた自覚がある。
OBで元日本代表の岩政大樹氏が今季から監督に就任したことも自身のキャリアに好影響をもたらしている。Jリーグを率いた経験がある同大のレジェンドから日々受ける指導はぜいたくこの上ない。「まさか戻ってくるとは思っていなかったので『マジか!』ってなりました。サッカーの原理原則を整理をしてくれるので、それプラスαで自分にできることは何かなと考えてやっています」。
目標はもちろんプロだ。攻守両面で高いクオリティーを持っており、中盤に安定感をもたらす。前期はトップ下でも起用され、全11試合に出場して4得点2アシスト。7月には関東3部リーグ選抜にも選出されるなど、評価を高めている。プロのスカウトも視察に訪れるなど、着実に進化を遂げている。静岡学園時代の同期で先にプロ入りした川崎フロンターレDF野田裕人(20)とは仲が良く、プロの世界の話をよく聞いて刺激を受けている。
今季は序盤こそやや勝ち星をつかめなかったが徐々にペースをつかみ、前期を4位で終えた。2位以内なら関東2部に自動昇格することができる。「関東3部の注目度は低いと思うんですけど、チームとして勝たないと周りから見られないと思う。まずチームとして勝って、そこから注目されて、自分のプレーも見てもらってどこかJクラブから声がかかれば」と展望を語った。【佐藤成】