<明治安田J1:水戸1-1町田>◇29日◇第4節◇水戸信用金庫スタジアム
FC町田ゼルビアに新加入した日本代表FW小川航基(29)が、アウェーの水戸ホーリーホック戦でデビューした。1-1で迎えた後半37分から途中出場したが、期待された勝ち越しゴールは決められず。1-1のドローで、チームは開幕4連勝とはならなかった。
膠着(こうちゃく)状態を突破すべくバットマンが現れた。小川は黒のフェースガードを付け、チームの最前線に立った。後半40分には左の相馬からのクロスに左足ジャンピングボレーでゴールを狙った。186センチの高さを生かしたヘディングも見せたが、勝ち越し点は奪えなかった。公式記録のシュートは「0」だったが、日本代表の存在感は抜群だった。
小川はスッキリした表情で「非常にポジティブでしたし、まだちょっと練習ができていない中でのプレーだったので」。黒のフェースガードを装着した理由については「顔を2個所骨折していて」と明かした。オランダ1部NECナイメヘンに所属していた1カ月ほど前、練習試合で負傷した。そんな事情もあり、スタッフと相談しての短い時間のプレーだった。
万全ではない中、持ち味の迫力は見せた。自身も「やるべきことが明確だったからやりやすかった。ボックス内の危険なところに入っていくことも何回かできた。ただシュートは枠に飛ばさなければいけなかった」。一方で黒田監督は「(フェースガードで)視野も狭くてプレーしにくかったと思うけど、チャンスもあったし、これからもっと磨きがかかってくると思う」と期待を込めた。
入団会見からわずか2日後のデビュー。バットマンから素顔に戻った時、小川の本領発揮となりそうだ。【佐藤隆志】