<明治安田J1:浦和3-2横浜>◇29日◇第4節◇埼玉
浦和レッズが待望の今季初勝利を手にした。公式戦3連勝中だった好調な横浜に3-2で逆転勝ち。京都の指揮官だった曺貴裁監督(57)が就任した今季は開幕3連敗と苦しい時間を過ごしたが、新加入のFW南野遥海(22)が途中出場から決勝点を挙げた。26日の天皇杯に続く公式戦2連勝。総力戦で連戦を乗り切り、一気に上位浮上を狙う。
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試合終了のホイッスルが鳴ると、曺監督を中心にベンチ前で選手、スタッフの歓喜の輪が自然とできた。長いトンネルを抜け、指揮官はこう語った。
「浦和の監督として初めてリーグ戦で勝ちましたけど、もう少し心の底からうれしい気持ちが自分の中に湧いてくるのかなと思いましたけど、全然そうではなかった。失った勝ち点を取り戻すことはできないですけど、次の試合からまたチームを強くして(次戦)福岡戦に向かっていかなきゃいけないという気持ち」
始動から約2カ月。キャンプから積み重ねてきたことがようやく実った。自身のスタイルを押しつけることなく、選手の能力を見極めてチームを構築。相手の出方に応じて、速攻でも遅攻でも戦えるように取り組む。この日は2失点も、すぐに奪い返す粘り強さやアグレッシブに戦う姿勢を示した。「最後まで足が止まらなかったのは浦和。90分プラス追加タイムを含めたマネジメントでマリノスさんを上回ったゲームだった」とうなずいた。
監督の采配がズバリ的中した。2-2の後半24分に南野を投入すると、直後の26分に決勝ゴール。有名な日本代表の「拓実」ではなく、浦和の「遥海」の方。J3宮崎やJ2栃木で牙を研ぎ、G大阪でリーグ移行期の百年構想リーグで11試合7得点をマークし、浦和に新天地を求めたストライカーが今季2点目。サポーターと勝利の歌「We are Diamonds」で初勝利を分かち合った。
「このサポーターの声援に応えないといけない。選手としては使命でもあるので、結果を残すことができてよかった」と胸をなで下ろした。【佐藤成】